テレビをSONY BRAVIAへ
昨年暮れのクリスマス会、友人たち家族同士で盛り場のスポーツバーで酒を飲みつつ談笑していた際、間近い壁面に掛かっていた大型液晶テレビから流れるラグビーの映像のリアルさに驚いた。ラグビー放送と云うと、とかくラックやスクラムの中、審判の笛が吹かれるまで何が起きているのかよく判らないものなのに、眼の前の大画面ではカメラワークの良さも手伝い、ボールの位置やらオフサイドになる選手が明らかで、思わず「あ、こんな大画面だとラグビーの中継は違うんだ!」と妻の前でつぶやいたものだった。
さて現在のマンションに越してきた際に買い換えてきた各種家電製品も10数年経ち、そろそろ買い換えの時期が迫ってきたが、ふだん私の金の使い方から見て「この人は会社をやめたら財布の紐がグッと固くなるに違いない」と思っていた妻が、私のこの独り言を聞き逃すはずもない。何しろ日ごろから「会社をやめたらクルマももう手放そうか」などと言って妻を嘆かせているから、彼女の頭の中には私が勤めている間に買い換えておくべき家電製品リストが出来あがっていて、テレビもその一つだったのである。
それからというもの、妻は集めた4Kテレビのカタログをこれみよがしに食卓に並べたり、量販店で聞いた店員の説明を夕食中にさりげなく聞かせたりと、私の財布の紐をゆるませるための下工作に余念がない。という事で、満を持してこの三連休に量販店で購入したのが、ソニーのBRAVIA(49インチ)である。狭いマンションでは対角線が1.2米もあるこのサイズが精一杯、さっそく届いた新しいテレビはこれまでの32型と比べると2回りくらい大きくなって、何だが居間が映画館になったようである。
スイッチをオンにすると従来の液晶テレビより画素数で4倍にもなったその映像もきれいだが、何より驚いたのはネットに接続すると従来パソコンでしか見られなかった様々なコンテンツを大型画面を通して見る事ができる点だ。さっそくYoutubeを選択して先のNHKリオ・オリンピックの高画質放送を流してみたところ、選手の表情が繊細かつリアルで、画面からは彼らの息遣いまで聞こえてきそうだ。同じくYoutubeで長時間バージョンのモーツアルトなどを一日流しておけば、CDや有線放送なども要らなくなるのかと時代の変遷を感じてしまう。
店員の説明では「この種の新型テレビはもう大きなタブレットと考えて下さい」との事で、これを使いこなせば自宅にパソコンを設置する必要さえなくなりそうである。私も若い頃はオーディオに凝った時期があったが、こんな多機能の家電が普及すると、そのうち「テレビが趣味です}などと引きこもり気味の若者が増えるのかもしれない。今回の買い替えの値段は全部込みで約16万円ほどであったが、これから年齢とともに家に居る時間が増え、この先も新しい機能を徐々に使いこなしつつ何年も楽しむとなれば、ここで買い換えておくのも良かったかと、妻の策略にハマった自分を慰めるのである。
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