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2017年1月25日 (水)

飛鳥Ⅱ2017年アジア パシフィックグランドクルーズの見送り

20170125

飛鳥Ⅱによる39日間の2017年アジア パシフィックグランドクルーズに、親しい船友夫妻が乗船するというので、23日は会社を休んで妻と二人で横浜港大桟橋に見送りにでかけた。月曜日の朝ゆえ渋滞にハマっては大変と余裕をもって家を出たところ、拍子抜けするほどスイスイと首都高は流れ、10時前には大桟橋の駐車場に到着してしまった。この時間に乗船手続きができるのは、500泊以上乗ったアルバトロスクラブの会員か10デッキのスイートルーム乗客だけだから、早く着き過ぎてしまったかと思っていたところ、そこここで乗船客を待つ顔見知りの日本人やフィリピン人クルーから声がかかってきた。「あら、お帰りなさいませ、ご乗船ありがとうございます」と挨拶され「いやいや、今日は見送りだけなんだよ」と返答したり、「オー! ××サマ、マガンダン・ウマガ」といきなりのタガログに「ノーノー、トゥデイ、センド・ゼム・オフ・オンリー。ウエービング・ハンドね」などとクルーとの再会をよろこんでいるうち、あっという間に9デッキ以下の乗船者受付時間になってくる。


やがてバスやタクシーから降りた顔見知りの乗船者が続々と受付にやってくる。知っている人とお互い目線が合い「あ~、今回も一緒?嬉しいね」「いやあ、今回は皆さんをお見送りに…」、「何いってんだよ、乗っちゃえよ」「そうしようかな、あ、でもパスポート忘れたし…、駐車場代金がすごい事になるし…」などと他愛もない会話を彼らと交わすのが楽しい。総じて乗船する人達は、39日の長いクルーズを前に、心が弾んでいるのがわかりなんともうらやましい。昨年の南極・南米ワールドクルーズでは、一年後のこのアジア パシフィックグランドクルーズの船上予約を受け付けていたから、その時に一緒だった人達も数多く見かけたが、その他に2011年のワールドクルーズ以来初めて再会する人もいて、お互い「あ、!」と声を上げる場面も幾度かある。「ありゃ、あの人、皺が増えたな」と妻にそっと耳打ちすると「きっと向こうもそう思っているわよ」と彼女の返事が妙に心に響く。


こうして親しい船友を見送って帰宅したあと、この日会った人達の名前を今一度ワールドクルーズ写真集や船上交換した名刺入れを繰りつつレビューしてみた。それによると今回あいさつをはっきり交した人たちが約40組(80人)ほどで、その他にお互い気がつかず通りすぎた人が多数あったようだ。前夜から特別に本船に乗っている事ができる上級会員や各種船内講座の先生たちもいたから、少なくともこのクルーズ乗船者のうち100人以上は知り合いという事になろう。横浜から乗船したのは500人弱との事で、もし我々が乗っていたら「久しぶり!今夜は一緒にメシ喰おう」とか「酒を飲もうや」という事が時々あったのかもしれない。初めて”飛鳥”や”にっぽん丸”に乗船した際に、いかにも船慣れしたようなちょっとイヤらしい乗客が目についたものだが、我々もそちら側の部類になってきたのか。とにかく見送りをしていると、やはり「陸でなく船上にいたい~」という気分になってくるものだ。

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