飛鳥Ⅱ 秋の日本一周・韓国クルーズ (5) 昼の三原瀬戸編
門司・広島と寄港し、飛鳥Ⅱは最後の寄港地(もっともこの日本一周・韓国クルーズはもともと起点が名古屋と横浜の2港なので名古屋で一周を終える乗客も多いが・・・)、名古屋へ向かって瀬戸内海を東に走り始めた。広島から名古屋へ行くには、高い水先料や様々な航行制限を考え、ふつう外航貨物船などは南へ下り、関崎から豊後水道を抜け四国沖廻りのルートをとるが、飛鳥Ⅱは瀬戸内海を東に走り、友が島水道から潮岬に向かうのがさすがクルーズ船である。さらに本船は全長200米を越える巨大船なので、今回は来島海峡での巨大船潮待ちを余儀なくされるより、三原瀬戸を抜けるとの小久江船長の嬉しい船内放送である。
これまでも関西汽船の観光船や各社の大型フェリーで幾度も瀬戸内海を通ったが、いずれも東西を結ぶ航路は来島海峡を通るので、瀬戸内海のまた内海、島嶼が多い三原瀬戸航路を大型船で航行するのは滅多にない経験である。という事で、当日はあいにくの雨の中、朝の広島出港から備後灘で本航路に戻るまでの半日、持参の望遠鏡を離さず景色を見続ける事になった。広島港を出た本船は、柱島を右舷に見つつ針路を徐々に東へとり、大崎下島にぐっと近寄ったところで本州に向けて左に舵を切る。瀬戸内の本航路をはずれると、各島を連絡する高速艇や小型のフェリーしか通らないから、飛鳥Ⅱの様な大きな船から眺める景色はとても新鮮である。
出張でしばしば利用していた忠海(広島県)と大三島(愛媛県)を結ぶフェリーの航路を横切り、左手には大型船建造で賑わう幸陽ドック(現在は今治造船・広島工場)を見つつ、広島県の三原市沖で本船はスターボード(右)に転舵する。広島県の向島と因島の間、しまなみ街道の因島大橋をくぐって備後灘に至るまでは、この航海でももっとも風光明媚な区間である。当日の雨天はとても残念だったが、昼に行われた本船のビアフェスタで生ビールをしこたま飲みつつ、そのアルコールで酔眼になっても島々の間の航海風景を大いに楽しんだのだった。
もっともその後、朝早くからのワッチとビールでキャビンで寝入ってしまい、午後に開催されたフラダンス教室に参加に参加できなかったのはひどく残念ではある。フラ教室の講師である本船のアシスタントクルーズディレクターに、「フラには必ず参加するからね!」と言っておくも、約束が果たせななかったのが今航海の唯一反省点となった。こうして名古屋に寄り下船地の横浜まで、あっという間に11泊の遅い夏休みが終わってしまったのだった。日程的にはこの位の長さのクルーズがちょうど良い感じであるものの、願わくば釜山などに行かず終日航海日があと数日増えると(今回は2日)、船内でのんびりする日が増えてもっと良いのではないだろうか。
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コメント
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またまた飛鳥に乗船されたのですね。
羨ましいかぎりです。
韓国の記事、笑っちゃいました。
私も韓国に対しては同じ様な気持ちです。
韓国は知れば知るほど嫌いになる国ですね。
ところで私も豪華客船に一度は乗ってみたいと思っているのですが、女房がその気になってくれないので苦労してます。
毎年とはいかないのですが、これまで何回かアメリカやヨーロッパへは旅行しております。
大手旅行会社のツアーでの参加です。
そこら辺りまでは女房も付いて来てくれるのですが、客船への乗船は拒否されます。
その理由は値段が高いと云う事です。
一泊6万円(飛鳥のDクラスでバルコニー付きの部屋)もすると云うのが納得いかないようなのです。客船での旅がどの様に優雅なものかが理解できず金額を言っただけで拒否されてしまいます。
乗りたいのであれば「あんただけで行ってらっしゃい、そして私にはその分の小遣いをちょうだい。」と云う始末です。
それだけのお金を出すのであれば2泊3日位で北海道か出雲でもツアーで行けるじゃない、そっちの方がよっぽど良いとも言っております。
ま、女房を黙らせる程の金がないってことですが、貧乏性の女房にも困ったものです。
しかしなんとか作戦を考えて手始めに2泊3日位の船旅を考えておりなす。
勿論始めての船旅は飛鳥で決まりです。
投稿: 親スズメ | 2016年10月10日 (月) 03時35分
親スズメさん
いつもコメントありがとうございます。
日本船に外国人船員を配乗するために、数ヶ月に一度海外の港に寄港する事が求められているそうですが、その労務問題のために、我々乗客が都度釜山の寄港に付き合わされるのもそろそろいい加減にしてよ、と云いたいです。
(門司で宿でも手配してもらって船だけ行けよ、とも思います)
さて奥様のご意見もごもっともです。
ただご存知の通り、乗船中、食事やおやつも含めてすべて船で摂る事ができます。洗濯もセルフでやればタダ。アルコールは日本船ならコンビニや安売り酒店のものでも船内に持ち込めます。
(私達は安売り酒店で買っておいたカートンの酒を宅急便で船に送る時もあります)
他の旅では交通費や飲食代が思った以上にかかる場合もありますが、飛鳥の場合は港から町へ行くシャトルバスは無料ゆえ、オプショナル・ツアーに参加しなければ、クルーズ代金以外にそうお金がかからないものです。
なお今回の日本一周は以前のクルーズの船上割引や、飛鳥や旅行社で貰った今までの各種割引クーポンを駆使してのクルーズだったので、かなり割安でした。
奥様を説得され、一度数泊の船旅に乗船できるようお祈りいたします。
投稿: バルクキャリアー(ブログ主) | 2016年10月10日 (月) 10時15分