諫早再訪計画
ねんりんピック長崎2016では、緑の多い諫早の総合運動公園で開会式やマラソン交流大会に参加する事ができて、とても良い思い出になった。これまで諫早といえば鉄道の要衝の地として知られていた外は、昭和32年の大水害の話くらいしか頭になかったが、今回の経験を通じ、競技とは別にもう一度じっくりとこの町を訪問してみたいと思った。諫早市は人口14万人で長崎市から東へ約25キロ、ツルハシというか金槌を逆にした様なちょっと特異な形の長崎県の中央部、ちょうどツルハシの木製の柄と金属製の頭部が結ばれる結節点にある。
なにしろこの町は三方が大村湾、橘湾、有明海という美しい湾に囲まれ、それぞれの海が違う方向の外洋と繋がっているというきわめて珍しい場所に位置している。町の真ん中を流れる本明川は、ねんりんピックの際には優雅で落ち着いた流れに見えたが、1級河川ながら延長はわずか28キロと短く、諫早市の北に位置する多良岳から有明海に注ぐ急流だそうだ。江戸時代末期にその本名川に架けられた眼鏡橋に、昭和の豪雨時に流された来た流木や瓦礫がせき止められて被害が拡大したため、眼鏡橋はその後諫早公園の一画に移設され重要文化財となっている。
諫早市はまたノーベル化学賞の下村博士や、体操のリオ・オリンピックのゴールドメダリスト内村選手を輩出した町でもある。ここには古くから開けた町としての文化の他に、美しい海・山や川があり、時には自然と闘い、あるいは共存してきた歴史があちこちに見えるのである。たまたま来年4月には横浜発着クルーズ船のCELEBRITY MILLENNIUM号に予約を入れているので、また長崎港へ寄港する予定だ。長崎市も素晴らしい観光地だがもう幾度か行っているので、次回は寄港中に諫早まで電車で来て、運動公園でジョギングを楽しんだら、眼鏡橋や城址公園を散策し名物のうなぎ料理を試してみようかと計画は尽きない。
聖武天皇時代・神亀728年に創建された諫早神社
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