山縣亮太君、高桑早生さん 慶應競走部リオ壮行会
昨夕はリオ・デ・ジャネイロオリンピックの陸上競技・短距離で活躍が期待される山縣君と、同パラリンピックの陸上短距離や幅跳びに出場する高桑さんの壮行会に出席した。JR田町駅で降り、三田南校舎の中にある会場のカフェテリアに向かって久しぶりに慶応仲通り商店街を歩くと、かつてあった学ランや学生帽を作る洋服屋さんが減って時代の変遷を感じさせる。清家塾長も参加の下、開催された壮行会は、ロンドン五輪の陸上競技800米代表だった横田君の他、卒業したばかりの若手から大先輩のシニアまで多くのOB、それに現主将など競走部現役部員も若干名集まって盛況であった。
山縣君は、テレビで見るより近くで見た方が体格的にスマートに見える。スピーチではロンドンオリンピックに出場した後、不調や故障でとても悩む事もあったが、今はどういう状況でも現実を受け入れる様になったという。皆の前では朗らかに喋っているものの、そのスピーチは競技者としての苦悩が彼を一回り成長させた事を思わせ、聞いていると「艱難汝を玉にす」という言葉が浮かんでくる。彼はオリンピックの舞台は「発表会」だと思って参加したいと言っていたが、リオでは体調だけでなく精神面でもピークになる様に調整して最高の「発表会」にして欲しいものだ。
高桑さんのスピーチは、多くの人の協力があって晴舞台に立てる事の感謝の念を表していて、とても好感が持てた。今どきの若者は概して女性の方がコメントがしっかりしているが、特に彼女は社会人になって、よりしっかりしたようで頼もしい。パラリンピックではT44というカテゴリーに出場するそうで、こちらも大いに応援しようという気持ちになった。今回はちょうど我々前後の世代が定年などで職場から去る時期にあたり、時間に余裕の出来た多くの先輩・後輩が出席していた。久しぶりに会う事ができた懐かしい顔を見ていると、これも山縣君や高桑さんの活躍のおかげだと感謝しつつ三田の山を去ったのであった。
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