« ニッサン NOTE | トップページ | ゼロ戦の里帰り »

2016年6月 7日 (火)

宮窪瀬戸 潮流体験船

20160608
宮窪瀬戸

これまで数えきれないほど来たしまなみ海道だが、ほとんどが仕事だったので名所や旧跡を訪れた事はあまりなかった。進水式や新造船就航のお祓いに大三島の大山祇神社を訪れた事があるくらいのものである。ただ今回は久しぶりのプライベート訪問という事で、宿も来島海峡を望む大島の海岸べりの民宿とし、翌日は大島と伯方島の間にある宮窪瀬戸の潮流体験船に乗船する事にした。


広島県と愛媛県の間、瀬戸内海に横たわる芸予諸島のうち、大島とその北の伯方島にはさまれた海には、急な潮流で名高い宮窪瀬戸や船折瀬戸がある。大島の北端にある宮窪港から小型の観潮用船に乗って約40分間、潮の変わり目に発生する潮流や渦潮を体験するのがこのツアーだ。宮窪瀬戸には15世紀以来、この地を本拠にした能島村上水軍の要塞だった能島があって、乗船の前・後には水軍博物館でその歴史を学ぶ事もできる。


潮流体験船に1000円の乗船料を払い乗った客は20名ほど、潮流が速くなる昼過ぎに港を出ると、宮窪瀬戸に近づくにつれ渓谷を流れる川のような潮流が船から見えてくる。海面に近い体験船から眺めると、最大10ノット(18.5キロ/時)になる潮の流れが迫力満点だ。何より海岸の崖に当たって潮が流れを変える時、浅瀬の上と下では海面に数十センチの段差が出来て、それがまるで小さな滝の様に見えるのが面白い。(上の写真)


阪神と九州を結ぶ航路のうち、ここを通ると来島海峡の本ルートより数十マイル短くなると云われる船折瀬戸は、文字通り小さな船ならば折れてしまうかと云う渦が巻いてる。体験船船長の巧みな操船で渦潮のど真ん中の航海を体感しつつ、傍らを潮流を巧みに交しながら航行する内航の貨物船を見るのも一興だ。観潮と云えば鳴門の渦が有名だが、ここはすぐそばに迫る川の流れの如き潮とあって、鳴門の大きな渦潮とはまた違った海の力を体験できるのである。

船折瀬戸
20160608_2

« ニッサン NOTE | トップページ | ゼロ戦の里帰り »

旅行・地域」カテゴリの記事

コメント

迫力のある写真を楽しませていただきました。
宮窪で思い出したことがあります。
(客船の)野間恒氏が戦後引き揚げてきて今治の中学に通い出し、寄宿舎から自宅に「宮窪丸」で戻る途中、超定員オーバーで転覆事件に遭遇されたことです。
氏は何時間も漂流し渦に巻き込まれながらも九死に一生を得て、濡れネズミで自宅に戻られたそうです。怖い思いをされても、なお船の仕事をされたのは驚きです。

(プードルの)健ちゃん様

お久しぶりです。コメントをありがとうございます。

野間恒氏といえば客船に造詣の深い大先輩であります。海運界には多くの愛媛県人がおられますが、野間氏もそうだったのですね。

転覆事件に巻き込まれたのは不幸でしたが、目の前に平和な瀬戸内海が広がり、そこを航行する事が生活の一部だと、長じてから自然に海運に身を投じる事になるのでしょう。ちょっと羨ましい環境だと思います。

またコメントをお寄せ下さい。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« ニッサン NOTE | トップページ | ゼロ戦の里帰り »

2019年6月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            
サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想
無料ブログはココログ