ねんりんピック長崎2016
外出から帰ると留守番電話に東京陸上競技協会からメッセージがあってコールバックしてくれとの事である。かつて現役選手だった頃の登記・登録は神奈川陸協だったし、東京陸協に何か用事があったかなと訝しく思いながらも電話をかけると、「今秋、長崎で行われるねんりんピックのマラソンに東京代表で推薦したいが都合はどうですか」と係りの人が言う。昨秋行われた予選に参加したものの、その時は60歳になったばかりらしき元気なランナーに大きく離されての2位だったから、今年は駄目かと忘れていた。それがどうも1位の選手が怪我かなにかで都合がつかず、参加を辞退したために次点の私にお鉢が廻ってきたようで、出場を依頼する電話に二つ返事で応えたのだった。
正式には「全国健康福祉祭」と云われるねんりんピックは、年に1度開かれる「60歳以上を中心とした健康と福祉の祭典」である。国民体育大会の老人版と思えば良いが、国民体育大会が文部省関連に対してこちらは厚労省が主体で、国体と同じく全国各地もち回りで開かれている。開催期間中は各県代表によるテニス・卓球・ソフトボール・ラグビーや水泳などの競技スポーツの他に、ゲートボールやペタンク、ダンスなどシニア向け種目も競われ、さらに囲碁や将棋などの文化交流も行われるというお祭りである。1988年に始まったねんりんピックも29回目になる今年は長崎県で開催されるが、選手は最短でも一年あけた翌々年にしか出場できない仕組みなので、一昨年の27回栃木大会に参加した私にとっては、実質的に連続出場という事になる。
さて問題は団体競技や技術・経験がものをいう種目と違って、走力は60歳を過ぎると年々急速に衰えると云う点である。各地で盛んに行われるシニア向けマラソン大会の結果を見ても、50歳代と60歳代の記録は大きく違うし、60歳と65歳の間に刻みがある試合では、5歳の差によってもその差が歴然としてくる。昨秋の予選会で私が60歳そこそこの選手に遠く及ばなかった通り、長崎においても60から70歳までが一括りの中で、60歳代半ばになると云う私がどこまで「若い」選手に食い下がる事ができるのだろうか。思い起こせば、高校時代にはぜひインターハイに出場し全国から来た選手と戦いたいと思っていたが、実力が伴わなずインターハイどころか県予選で敗退したものだった。しかしあれから半世紀近く経って、予選を突破し東京代表として連続で『全国大会』に出られる事になるとは、人生は面白いものである。
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