2016年春 東京六大学野球開幕
球春である。4月の第2週から開幕する東京六大学野球を見に例年の如く明治神宮野球場に向かう。この時期もう何十年も変わらぬ我がルーティンワークのような球場通いである。出場する選手達が段々と孫の世代に近くなる中、母校を応援する事や甲子園を湧かせた名選手を見るのもさる事ながら、若者らしいはつらつとした選手を発見するのも神宮球場通いの楽しみだ。
第一試合の東大-早稲田戦は宮台投手の好投であわや東大の勝利かと期待したが、最後に勝ちきれずサヨナラ負けするのが東大たる所以だろうか。とにかく東大には今春もリーグを盛り上げて欲しいと祈りつつ第二試合の慶應-法政戦を観戦する。そういえば最近は六大学野球でも高校野球の様に試合の前に選手が整列しスタンドに一礼するほか、初回に守備に散るプレーヤーどころか交代で出てくる者も一々審判にお辞儀をするなど随分と礼儀正しい。
昔は野球少年といえば権太ボウズの様で体が大きい”ちょっと悪”みたいなのが多かったが、そういう野球少年顔の選手も最近は少なくなってきた。審判の判定が納得できず選手を試合途中で引き揚げた明治の島岡監督の様な熱血漢も最近はいないし、はたまたフェンスによじ登ってひいきの大学を応援する名物オヤジも見かけなくなって久しい。上品になった神宮球場は来たる東京オリンピックの前後は資材置き場になって使えないと云われるが、古き良き時代の伝統だけは永く残して欲しいと思いながらの観戦である。
昨日の試合は慶應の一方的な勝利でこれはこれで嬉しかったが、最近の法政は弱くて見ていられない。昭和40年代の山中・田淵から始まり、50年の江川時代、その後も小早川や稲葉などキラ星の如き名選手が並び、とにかく憎たらしいほど強い大型チームだった法政である。昨日の法政は試合前のノックからして元気がないし、守ってもエラーやパスボールが目立ち勝てる雰囲気がなかった。もう一度鍛え直しリーグ後半には強い法政を見てみたいものだと思いながら球場を去った。
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