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2016年3月15日 (火)

日付変更線通過

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3月12日に国際日付変更線を超えて、飛鳥Ⅱは約90日ぶりに北半球の東半分に戻ってきた。これに伴って船上では2016年3月12日が暦の上で消滅し、先のワールドクルーズについで「人生に存在しない日(2011年7月12日)」を経験した。南米大陸で一時は日本と昼・夜が間逆だった時差も、今の船内時計では日本の標準時と2時間差まで接近し、いよいよクルーズの終了間近を感じさせるこのごろである。


日本の船に乗ってほとんどの事が日本語で通じる上、日本人の医師も乗船しているからまず安心とは云うものの、100日の長い航海では何が起こるかわからない。歯医者からは抜いておいたら如何ですか云われていたが、ほったらかしにしていた親不知がもし痛みだしたら歯医者のいない船内でどうするか?留守の間に年老いた母親には何かおこらないだろうか、はたまた毎日使っているシェーバーの網刃が船内で破れたら濃い髭をカミソリで剃らなきゃなど大小あれこれ気になる事も頭に浮かんできたが、どうやらそれらも杞憂に終わりそうだ。


幸い大きな面倒にも合わずそんなこんなで百日、船長や機関長の運航スタッフをはじめ、ホテル部門の多くの乗組員やエンタメのクルーなどに支えられてここまで来た。考えてみれば天候に恵まれたお蔭で抜港などもなく、雄大な氷河や初めて見る南極の景色を堪能したし、船内では新たな友人も沢山できた。気付いた細かい事はアンケートで提出するとして、一サラリーマンの私としては清水の舞台から再度飛び降りる覚悟で乗船して良かったと思っている。それにしても飛鳥Ⅱは前身のクリスタルハーモニーから通算して26歳、新造当時から極めて斬新でとても良く出来た船だったが、そろそろ船体あちこちにやつれや疲れが見える。郵船クルーズはいろいろ検討してる様だがいつ飛鳥Ⅲの話が出てくるのだろうか。

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