飛鳥Ⅱウィーンスタイルクルーズ
今週初めは休暇をとって飛鳥Ⅱの”ウイーンスタイルクルーズ”に乗船した。2泊3日のクルーズだが初日はいつもより数時間早く14時に横浜を出港(帰港は3日目の朝9時で通常と同じ)するのがちょっとお得な感じがして嬉しい。心配された天気もどうやら大丈夫で、2日目に寄港した清水は昨年ホーランドアメリカラインの”フォーレンダム”チャータークルーズ以来である。
このクルーズの中心は何といってもウィーンスタイルのコンサートである。”ウィーン三重奏団”と銘打って演奏するピアノ三重奏は、父がウィーンフィルで活躍するチェロ奏者、二人の息子がバイオリンとピアノという珍しい「父と子」トリオとなっている。このウィーンスタイルクルーズが約700名の乗船客で、次のグレンミラー楽団の乗船するクルーズが900名ほどの船客という事で、2つの音楽クルーズを連続乗船する乗客も多く船内は賑わっていた。
パームコートなどで出されるお菓子はオーストリアの有名なチョコレートケーキ”ザッハートルテ”、また食事もウィーン風カツレツ”ウィナーシュ二ッツエル”が2日目ディナーのメイン料理とあって船内はウィーン風に演出されている。このクルーズの目玉”ウイーン三重奏団”の2回のコンサートは初日の夕方と2日目清水出港後の夕方の2回で、そのために東京・清水両港の出港が14時と早めに設定されたようだ。
曲目は初日がベートーベン”「仕立て屋カカドゥ」の主題変奏曲とロンドによる変奏曲”と”メンデルスゾーン第1番(二短調)”だったが、この2曲はサロン音楽的な気軽さというより、より芸術的かつあまりポピュラーでないのがやや残念であった。両曲とも難解なピアノのパートがウリの作品らしく、やたらと下の息子の技巧的な演奏がフィーチャーされるのだが、やはり船内のステージでは音響効果もいまいちでやや退屈な時間だと感じた。専門的な音楽性を求めて乗船する客はそう多くはないだろうから、ピアノ三重奏なら同じベートーベンでも”大公トリオ”などを演奏してくれたらより楽しめたのにというのが感想である。もっとも2日目はぐっとくだけて、タンゴや日本の歌メドレーなどのポピュラーな小作品のコンサートで楽しめたのがやはりクルーズ船ならではの趣向である。
さて先の”フォーレンダム”では清水の日の出埠頭から8キロ離れた三保の松原までジョギングしたが、今回は飛鳥Ⅱから往復1時間半かけて日本平に駆け上がり、「ここから見るのが日本一」と云われる富士山を眺める事が出来たのもこのクルーズの良き思い出である。もっとも船内ではいつもながら少々はしゃぎ過ぎ飲みすぎの上に、久しぶりの本格的な山道ジョギングとあって帰宅してからも暫くはぐったりの秋の休日であった。
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