驚異的な慶応の大型打線
今年度のプロ野球志望届けを提出した選手が発表になった。いつも観戦している東京六大学野球リーグからは、先輩の高田が持つ通算127安打の最多記録に並んだ明治の高山(日大三)はじめ11人がプロを目指し、来るドラフト会議での指名を待つことになる。この中ではやはり我が母校・慶応の横尾(日大三)・谷田(慶応)・山本泰(慶応)の3人を贔屓目もあって注目してしまう。というのも9月12日に始まった秋のリーグ戦では、前半4週を過ぎた時点で放たれたホームラン39本のうちこの3人だけで13本、なんとリーグ全体の三分の一を叩き出しているからである。
日程の都合で明治・法政はまだ2カードしか消化していないのに対し、他の4校は3カードをこなしているため単純な比較はできないが、ここまでの慶応は、3年生の山口(桐光学園)の2本を含め全部で17本も本塁打を量産し、勝ち点3でリーグトップにいる。またリーグ全戦の長打(2、3塁打+本塁打)104のうち慶応だけで37(一試合当たり4.6)、短打を含む全安打308のうち76(一試合平均9.5本)、塁打149とダントツが慶応で、正にこの秋は打ち勝って来た事がわかる。現在リーグ戦順位2位の明治は東大戦が今週末で、東大は今季もそこそこ強いから、東明両校の奮闘とともに高山君の新記録や明治打線の数字が今後どう変わるのか見るのも楽しみだ。
この明治・慶応が直接対戦する次週の第6週が今季の優勝を左右する大一番になる事は必至だが、明治の投手陣・柳(3年・横浜)やプロ志望届けを出した上原(広陵) 対 慶応打線というのがこのカードの見所。ここで慶応投手陣エースの加藤拓(3年・慶応)の他に三宮(4年・慶応)・加嶋(4年・慶応志木)・小原大(3年・花巻東)のサウスポー・トリオがどこまで明治打線を抑える事ができるか。かたや明治の上原も今季は一皮むけて好投をしている様で、慶応大型打線とどう戦うのか試合を予想するだけでワクワクする。ただ最近はいつも拮抗する慶明戦なのに、ヤクルトがクライマックスシリーズで球場を使うので、試合開始は早い上に延長戦がないのがいささか残念である。それにしてもこうして数字をいろいろ拾っては、あれやこれや戦力を分析するのも野球の楽しみだとつくづく思うのである。
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