ラグビーワールドカップ2015・よくやったジャパン
イングランドで行われたラグビーのワールドカップ、日本チームは予選リーグで3勝を挙げるも惜しくもベスト8に残れなかったのがとても残念だった。最初の試合で南アに勝って以来、ジョ-ンズヘッドコーチ率いるジャパンの活躍に、私も試合当日はいつも深夜、早朝までテレビ前で観戦してしまった。なかでもキックで大活躍の五郎丸選手は、かつて早大在学中に母校が翻弄され、とにかくいやな奴という印象しか持っていなかったが、味方になると何と頼りになるプレーヤーなのか眼を見張った。以前の記録を見ると彼が在学中の早慶対抗ラグビーは対抗戦で慶應の4連敗、大学選手権では2回当たって2回とも負けているから、その名前を耳にすると不倶戴天の敵の如く思っていたが、今回は五郎丸さまさまである。
かつて新日鉄釜石の活躍などで盛りがったラグビーだが、私自身も最近はラグビーの観戦には母校の応援に秩父の宮ラグビー場に年に数回行くだけとなってしまった。ラグビー場に足を運ぶファンの数も減っているし、その観客席はと見ると東京六大学野球の様に見る側も高齢化が目立つようだ。正直に言ってジャパンの戦いなどはどうせ世界の強豪を前にコケ負けに違いないと、大会前はあまり興味も持っていなかったのだが、今回の奮闘には「ラグビーっておもしろい」とあらためて感動したのが事実である。またテレビで観戦していると、ロンドン近辺の各ラグビー場は英国各チーム以外の試合も満員盛況で、ラグビー競技発祥の地での人気を彷彿とさせる場面が印象的であった。
そういえば高校の体育の時間にラグビーの実習があって、突進してくる相手に向かってタックルするのがどんなに勇気がいる事かを身を持って体験したが、以来ラグビーの選手にはいつも尊敬の眼差しを向けてきたものである。「ラグビーは紳士のやる野蛮なスポーツ、サッカーは野蛮人が行う紳士のスポーツ」だそうで、次回のワールドカップは2019年に日本で行われるから、これを期にジャパンのさらなる強化に関係者は努めて欲しいところだ。ところで今回はジャパンの第三戦サモア戦を友人たちと一緒にテレビ観戦した。皆が「行け~!!!」などと叫んでいるときに、審判の笛と同時に「あれはオフサイド!」とか「倒れこみ!」などと解説の前にコメントするのはちょっとした優越感で、内心で一夜漬けのファンとは一線を画しながら”紳士のスポーツ”を堪能したのである。
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