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2015年8月 3日 (月)

上野東京ライン

この週末には、ひさしぶりに横浜からJR線で東京に帰る機会があった。ふだん横浜に鉄道で行くなら私鉄ファンゆえ東横線か京急をなるべく利用するのだが、今回はこの3月に開通したばかりの上野東京ラインを使って、最寄下車駅の東京駅または秋葉原を通り越し上野まで行って戻ってくる事にした。という事で久しぶりに横浜駅の東海道線ホーム、保土ヶ谷寄りで電車を待っているとまるで今浦島になったような気持ちになる。まず横須賀線の上りホームに入線するのがE231系、緑色と橙色の湘南カラーの電車だ。「あれ?なんでスカ線に湘南電車が走ってるの?」などと一瞬驚くが、今や成田エキスプレスや湘南新宿ラインはスカ線を利用して運転されている様だ。


やってきた上野東京ラインに直通する電車はE233系の小金井行きで、そういえば昭和30年代には157系の車両を使った「湘南日光」号と云う日光と伊東を結ぶ準急電車が運転されていた事を思い出した。当時は東北本線から伊豆方面に直通する運転などきわめて珍しく、東京駅に列車の写真を撮りに行くと、157系特有の先頭車2枚窓の下に「湘南日光」と大書きされた文字がまぶしかったものである。伊豆方面に向かう「湘南日光」と同じ時間帯には151系(こだま型電車)の名古屋行き「おおとり」もあったし、何といってもEF58に牽引された20系客車のブルートレインたちが次々入線とあって、鉄道少年の私は愛用のフジペットを片手に東京駅のホームを走り回ったのだった。


さて横浜から乗車した小金井行き電車は短い10両編成で、どうやら小金井や籠原の電車区(今では小山車両センターと高崎車両センターの籠原支所と云う)から都内を通って東海道線に乗り入れる編成にも時々10両のものがあるらしい。15両だと思ってホームで並ぶ乗客は混乱するし、土曜日の昼下がりというのに車内は混んでいるが、ふと見回すと乗り入れ車両の面白さで、栃木県の遊園地や学校などの広告チラシが目をひく。JR線以外でも東京では地下鉄を介してまるで営業地域が違う私鉄同士が乗り入れているから、東急線の車中で川越のマンションの広告を目にしたり、京急線で千葉の自動車学校の入学案内を見たりと一昔前にはありえなかった車内光景が最近見られるのである。


「湘南日光」で興奮していた時代が嘘のように多くの列車が直通するようになった東海道線⇔東北・高崎線だが、一部の列車は常磐線の取手方面にも直通するとあって、昔の乗り換え駅やその情報がインプットされている私の脳内回路は大混乱しそうである。戸塚あたりでボーっと東京行きに乗ったら、着いたのは新宿だったなどという乗客もいる事だろう。因みに大宮から横浜間の距離は湘南新宿ラインが60キロに対し、上野東京ラインは59.1キロと差はないものの、その区間の到達時間は上野東京ラインが約1時間なのに、湘南新宿ラインは快速でも1時間から1時間20分ほどかかるとあって、東京を縦貫する乗客にとって新しいルートはさぞや便利になった事であろう。いずれにしても私は都内に住んでいるので、どちらに乗ろうとさほど直結運転のメリットを感じないが、仕事をやめたら有り余る時間を使って、以前には考えられなかったルートで乗り鉄を楽しんでみようかと想像力がかきたてられたのだった。

上野東京ライン電車の車掌室から過ぎ行く秋葉原駅を見送る
20150802

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