人生の最高モテ期、か?
男兄弟しかいない家に生まれた私であるが、その昔、男子高校に入った入学式の朝、(当然の事ながら)廻りが男子ばかりである事にあらためて気づき愕然としたものだった。進んだ経済学部では女性がほとんどいなかったし、大学運動部も男子部員ばかりで当時は女子マネージャーなどはなかったから、青春時代は周囲に女っ気というものがおよそ感じられなかった。社会人となって入った業界も重厚長大産業で男性がメインの職場、補助職の女性は夕方5時になるとさっさと帰ってしまうので、彼女らと酒など酌み交わす機会は忘年会くらいだったろうか。振り向くと男に囲まれてきた人生であった。
ところが歳をとるにしたっがって一転、今度は廻りが女性ばっかりとなるから面白い。会社では総合職の女性が増えて、私の職場でも半数近くが女性になった。また妻の実家がもともと女系な上にその子供たちも女の子(姪っこ)ばかりとあって、親戚の集まりでは老若相まった女性に囲まれる。会社では最近のマラソンブームでランニングを愛好する女性が増え、いくつかのサークルから「監督」などと呼ばれてよく彼女らと一緒に走る昨今である。かつては 「 ストレッチだコンディショニングなどと云う時間があったらただ長く速く走っておれ 」 と教えられてきたから、およそ監督らしいことは出来ないが、そう呼ばれると悪い気はしない。また妻が私と一緒に走っているのを見て走り始めた義妹と、それに刺激されて走り始めた彼女の女子高時代の運動部の仲間などという繋がりもあり、私の周りにも女性の走る輪が広がっていくのである。
どうも女性は一人で走るより仲間を募りたい様だし、男性と較べると人から助言を求める傾向が強いのか、こんないい加減な「監督」でもお呼びがかかるのが嬉しいところではある。という事で先日、妻が4時間を切り、義妹やその仲間たちも一緒に走った今年の名古屋ウイメンズマラソン打ち上げ会に参加した。カジュアルなイタメシ屋で開かれた会は、義弟が遅れて駆けつけるまで女性ランナーたち8人に黒一点という思い切りのハーレム状態で、なでしこジャパンの佐々木監督は毎回こうして選手達と懇親するのだろうか、など想像しつつめったにない場面をひそかに喜んだのであった。きっと今こそがわが人生最高のモテ期に違いないが、いつの日か走るのを止めたらただの爺さんに戻ってしまうのだろうなあ、とその時のショックに耐えられるかどうかちょっと心配である。
写真は2015年3月名古屋ウイメンズマラソンのスタート地点
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