TOKYOベイエリアナイトラン
数ヶ月前に会社の若者たちと飲んでいたら、「都心の夜景を楽しみながら走ろう」とうたわれる”TOKYOベイエリアナイトラン”に皆で出ようと俄かに盛り上がり、先の金曜日はその勢いのまま大会に出てしまった。スポーツ新聞社などの後援で行われるこのイベント、年に数回開催されるそうで、マラソン大会としては珍しく平日の夕方7時過ぎのスタートである。コースはお台場地区とあって都心にごく近いため、働く若者達が勤務後に気軽に走れる大会だといえよう。
夕方7時過ぎ、会社務めを終えて都内から集まった若者は10キロの部で男子290名、女子140名ほど。各地で開かれる休日の普通の大会と違って、走友会のグループや真剣そうなシニアの姿はなく、ごく普通の会社員グループやカップルなどで会場は和やかな雰囲気である。アルコールの勢いで参加を決めてしまった我がグループは、私以外みな初めてのマラソンレースとあって、やや緊張の表情が場違いでおかしい。それでも受付から着替え、スタートまで動線もしっかり組み立てられており、初心者でも迷うことなく参加できる気持ち良い大会だった。
コース設定はなかなか良く練られていて、クルマが走る道路との交差は少ないのだが、その分コンパクトなエリアの中で走るとあって急カーブや陸橋などの起伏は多い。その上、当日は梅雨の小雨によって路面がかなり滑りやすくなっていたが、私はこれはこれで練習の一環、新鮮な負荷と思う事にした。距離表示は1キロ毎と案内にはあるも、3キロと8キロの表示以外は暗くて判らないのが残念。それでも夜間に係らず沿道は適度に足元が照らされ、ランナーを誘導する係も要所に配置され安心して走れる好コースである。
私としては例によって出場者の上位1割に入りたいと走っていたが、ゴールすると目標をクリアーできていたのは上出来の部類。普通ちょっとした大会では私より速い女子選手が何名かいるのだが、ここでは私より上位の女子がいなかったし、男子も最近各地のマラソン大会で沢山出てくる60歳台のランナーなどはほとんどいない。という事で平日ナイトランは都心で働く (あまり競技志向でない) 若い男女が仕事を終え、週末を前に爽やかな汗を流す趣旨の都会のイベントで、あまたのマラソンの中でも新鮮な試みといえよう。我々も全員完走し、帰りには豊洲の飲み屋でうまいビールをしこたま飲んだ事はいうまでもない。
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