女性の活躍
大学の競走部OB会も後期高齢者の超OBがいつまでも中心となるのではなく、そろそろ我々60歳代の退職世代が働かねばならない時代になってきた。という事で最近は同期やら卒業年次が近い同士が集まる会合が頻繁に開かれる。この週末も現役・競走部の一大イベントである第94回関東学生陸上競技対校選手権大会(関東インカレ)に関東在住同期で集まって現役選手の応援となった。そして試合観戦後には、会場の新横浜ニッサンスタジアムにほど近い同期の家で飲み会という事になる。
現役の試合は短距離のエースが足の故障で途中欠場し、以後の競技や得点争いがどうなる事かと心配したが、幸い他の種目の頑張りで2部落ちする事もなく日程を終えたのは嬉しかった。競技観戦の余韻さめやらぬまま集まった友人宅では、久しぶりに陸上競技談義に華が咲き、まず予想した通り一同飲み過ぎで散会したのだが、酔人の談もろもろ出た中で印象深かったのが最近の女子選手の増加である。
なにしろ我々が現役だった頃は、女子にはあまりにも過酷すぎると云う事で800米を越えるトラック種目がなかった時代である。そもそも女子の大学生自体が少なかったし、体育大学ではない普通の学校で、本格的に競技をする女性などあまりいなかった。当然、我々も男子ばかりの4年間であったから、当時は合宿所では無礼講、話題と云えばほとんどが女性に関する事だった覚えがある。それがいつの間にか、母校に多数の女子選手が入学して来る様になったと思っていたら他校でも女子の選手が増え、気がつくとそれが当たり前という時代になった。
久しぶりに観戦した今年の関東インカレでは、女子の4X400米リレーに何と30チームもの学校がエントリーしており、予選が男子並に4組も行われたのにはひどく驚いた。中には有名な女子大のチームも出場とあって我々の頃とは隔世の感だが、若い女性たちがトラックの周回を重ね、真剣に競技に打ち込んでいる姿を見ていると、この国の未来も彼女たちの様な学生がいれば捨てたものではないと思えてきた。友人宅の飲み会では酔っぱらうにつれ「同じチームにあんなに女子がいたら、俺たちは競技どころじゃなかったよなぁ。男子ばかりで良かったなあ」などと会話が盛り上げるのは、女っ気のない競技生活を送ったオッサン世代の悲しい習性かもしれない。
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