景品応募癖
妻の景品応募が止まらない。ときどき台所の片隅でこちょこちょとシールなどを集めているので、「また応募かい?何をやってるのかわからないけどご苦労な事だね」と冷やかしていると、ほどなくビール会社から大仰な包装紙に包まれた景品が送られてくる。かつての景品といえば”グリコのおまけ”の類いで、まるでチープなものがほとんどだったが、今やメーカーから送られてくる景品は、包装に劣らずその中身もお金を出して買いたくなる様なモノが多い。
妻はそのたびに「この間集めていたシールがこれになったの。一般には市販しないけどキャンペーンに応募した人だけが貰える限定醸造なんだって!」と自慢げである。応募するにはちょっとした手間ひまが要るものの、その為に余計なお金は一切使っていない(ハガキの郵送料ぐらいか)から、景品とはその企業の利益を、ホンの僅かな労力で少し余分にこちらに回してもらえる物とも言えよう。もっとも応募シール集めのため、我が家では同じビールの味が続く時もあるが、それにもまして”おまけ”が来るかと思うと、まさに”一粒(缶)で二度おいしい”と考える事にしている。
妻は「今は専業主婦で何も稼いでないから、手間がかかっても使えるものは大いに利用する」と言っており、地元のスーパーで月に一度貰える「会員限定5%割引クーポン」をいつ使うか常に虎視耽々と狙っている。缶ビールを箱買いする時には必ずこのクーポンを使うと決めていて、その日は私にクルマを運転させてスーパーの駐車場まで行き、ケースでビールを2~3箱まとめ買いするのである。ついでに生鮮食料品はもちろん在庫の少なくなった調味料などを大量に購入し「今日の割引額はランチ1回分♪」と実に嬉しそうな顔をしている。もっとも重い箱入りのビールケースをクルマから出し、幾つも抱えてマンションのエレベーターを難儀して上り下りするのは私なのである。
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 米国年金を受給 (米Social Security)(2023.09.08)
- 膀胱がん+前立腺がん治療記 (続・続)(2023.08.10)
- 第54回 都民と消防のふれあいコンサート(2023.07.25)
- さようなら 最後の日比谷の森 金曜コンサート(2023.07.01)
- ジジイ放談(マスク、区議選挙、ピッチクロック)(2023.04.20)
コメント