ストロベリー・ディナービュッフェ
会社の若い女性たちが、さきの週末に「ストロベリー・ディナーブッフェ」を新宿のホテルで食べてきたと盛り上がっている。何でもアペタイザーやサラダ、肉・パンなどの普通のビュフェ(バイキング)に加え、生イチゴやショートケーキ、ストロベリーカップケーキなどイチゴの入った各種スイーツが取り放題になった人気コースなのだそうだ。さっそくネットでホテルのホームページを検索してみると、確かにこの季節限定のイチゴがテンコ盛りの写真を見る事ができる。
彼女たちによると 「イチゴが甘いので食べ過ぎてお腹が一杯だった」 との事だが、「 そういえばイチゴをつぶして砂糖をかけて食べる基本のデザートがないの?」とサイトを見ながら私が呟くと、一同 「はあ~?」 とばかりポカーンとしている。「え!?君たちイチゴをつぶして食べないの?」 とこちらが問えば 「そんなの食べた事ありませ~ん」 と驚きの返事である。考えてみれば、このごろのイチゴはえらく高いだけあってその分充分甘く、敢えてつぶして砂糖などかける必要がないらしい。
たしかに近所のスーパー店頭のイチゴも、最近は外見が立派なら値段も立派、一瞬 「あれ?ここは『千疋屋』だったっけ?」と錯覚してしまうほどである。日頃食べる果物なのだからそんなに偉そうでなくても結構、甘くなければつぶして砂糖をかければ充分で、買うのに躊躇する値段だけは勘弁してほしいと私などは思ってしまう。そういえば最近はイチゴに限らず食品がなべて洗練されているが、齢のせいか時々無性に子供の頃食べたフツーの野菜や果物を口にしたくなる。昔の堅くて甘くなかったトウモロコシに、醤油をまぶし香ばしく焼いた焼きモロコシの食感などが限りなく懐かしくなるのである。
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