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2015年2月23日 (月)

東京マラソン2015 「マラソンには魔物が棲む」か?

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Fブロックのスタート地点

で、東京マラソンである。レース前日に有明のビッグサイトでナンバーカードやIDチップを貰ってきた妻は、並んだ列の中で知らない出場者同士が「 マラソンは人生ですよね 」「 そうですねえ~!正にマラソンは人生そのものですよ」と話が盛り上がっているのを聞き、「 それってどう思う?」と私に問う。いつも通り「 なに言っているんだ、マラソンはマラソンさ。人生とは何も関係ないよ」と私の皮相な答えに、「 そうよね!よくマラソンとか野球は人生だ、と叫んでいる人がいるけど、しょせんスポーツはスポーツだよね~ 」などと妙に納得して当日はレースに出かけていった。


レース前半、例のマトリックス表に従って12キロと19キロ地点である御成門で家族や親戚の出場者を応援していると、妻は予定時間よりも早く足取りも軽やかに通過していく。これなら今日の目標4時間切りは間違いないと確信しながら、終盤は38キロの豊洲駅近くで大河の様に押し寄せるランナーの中から妻をみつけようと待っていた。ところが好事魔多し、豊洲では通過予定時間を過ぎてもなかなか走ってこない。ふと気がつくと携帯にさきほど妻からの着信記録があり「これは途中で何か思わぬアクシデントでもあったのか?」と焦ってコールバックするも電話の向こうからは応答がない。


じりじり待つうち、ようやく妻は予定よりかなり遅れ重い足取りで走ってくると、「足が途中でつって走れなかった」と苦痛にゆがんだ顔でうったえる。それでも「 なんとかゴールまでは行けるから」とやっとの事でゴールしたのだが、後から聞くと25キロくらいから足がつり始め、30キロから35キロにかけての花道・銀座通りでは歩いたりストレッチをしたりの繰り返しだったそうだ。沿道びっしりで熱烈な応援の東京マラソンも、買い物や観光客中心の銀座は皆が静かに観戦するので 「 心配そうに見守られる中、他のランナーの邪魔にならないよう歩道の脇を歩くのは辛かった」とほうほうの体で、予定より10分も遅くゴールにたどりついたのである。『魔の30キロ、地獄の35キロ』とは実に言いえて妙である。


これに反して「 今年に入って走ったのは3回だけ」と豪語していた妻の妹が、予定より20分早い大幅な自己新で、わずか後に涼しい顔でゴールしたのには驚いた。遺伝的に二人はあまり違わないだろうから、かなり真面目に練習していた姉が大きく遅れ、ほとんど練習していない妹が躍進となると、よく言われる「練習は嘘をつかない」という教えもここでは通用しないのか。こうしてみると『マラソンは人生・・・』、ではないが、少なくとも『マラソンには魔物が棲む』とは言えると、改めて42.195キロという距離の怖さや面白さを感じたのだった。こうなれば妻には無謀にも2週間後に出る”名古屋ウイメンズマラソン”で、今度こそ4時間を切ってリベンジを果たして欲しいものだ。そうなれば『マラソンはドラマ・・・』になるかもしれない。

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ゴール後の荷物受取場

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