第13回新宿シティハーフマラソン (神宮球場)
毎年この季節の恒例、新宿シティーハーフマラソンである。マラソン大会と云えば全国各地で星の数ほど開催されるが、新宿ハーフは大都会の新宿ど真ん中で、天下の公道を使って開催されるとあって、近年とても人気の高いレースとなっている。従来の発着地である国立競技場が2020年の東京オリンピックにむけ建て替え工事中のため、第13回目を迎えた今年は隣の神宮球場に主会場を移し、ハーフ・マラソン約5,400名、10キロ・その他の部合わせて総勢11,145名規模の大会となった。
過去このマラソン大会の日はだいたい天気が穏やかだったが、昨日も空は晴れて風はほとんどなく新宿の街は多くの走者と応援の人達で賑わった。さすがに大きな国立競技場から野球場へと会場が変ったので、今年はスタートとゴールが路上と球場内と別々の場所になったり、完走記録証が当日配布でない等やや不便を感じる点も幾つかみられた。それでも狭い中で多くのランナーたちがスムーズに動ける様に、動線などに工夫をこらした大会運営であったといえよう。
ただハーフマラソンとなると新宿の街をグルグルと何回も周回しなければならない上、事前の案内図と実際の走路が違っていたり、周回を示す表示が不明瞭な上、係り員も不慣れとあって多くのランナーが道を間違えて失格になると云う不手際があったのは残念であった。かくいう私も18キロ過ぎの分岐点表示が不明なので係り員の誘導のままに走ったら、いきなりゴール地点に行きそうになり、あわてて100米ほど来た道を引き返すという体験をしたものだ。50年近く走っているが本番のレースで道を間違え、走路を戻ったというのは人生初めてである。
そもそもこの大会、例年距離がかなりいい加減な上、都会の規制された狭い走路を多くの走者が走り、道路を横断する歩行者を優先する場面もあって、本格的な記録を狙うという感じのレースにはならない。今年も実際の走行距離はハーフマラソンより300~500米ほど長い様だし、加えて道を間違って200米くらい余分に走ったので、どうも22キロ弱走ったのではないかと感じる徒労感である。まあ、これも長いランニング暦の中のご愛嬌で、後からみれば良い思い出になる事だろう。
それでも半世紀以上観戦してきた東京六大学野球の本拠地、神宮球場のグラウンドに初めて足を踏み入れ走る事が出来たのは何にも代えがたい感激であった。ゴールしたその足で、ここで法政の山中や江川が投げたのか、立教の長島は三塁で、早稲田の広岡はショートで、慶応の高橋由伸はこの辺りでプレーしたのかなどと往年の名選手の足跡を辿り、その活躍を思い出しつつ完走の充足感を味わったのだった。国立競技場が暫く使えないのは残念だが、昨日は六大学野球ファンとして望外の夢をかなえる事ができたマラソンだったと思っている。さて後日送られてくる記録では、60歳代で何位になっているだろうか?
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