大手町・丸の内・日比谷地下通路 (都心遊歩道)
有楽町のバイパス(イトシアの下)
毎日の様にジョギングすると云う永年の運動習慣ができているが、雨の日や嵐の日になると運動をどうするか考えてしまう。今日一日さぼってしまうとリカバリーに2日はかかりそうだとか、今月は運動時間の累計や走行距離が少なくなってしまうかなど、まるで強迫観念の様に休むのが気になってくる。まさに運動は「アリ地獄」の様なものである。そんな荒天の日は近所の公営プールに行って泳ぐ事もあるが、主に会社近くの長い地下通路を昼休みに歩くなどして、エネルギー消費に対する不満足を解消するのである。
この地下通路、なにしろ日比谷通りの下を北は大手町から南は日比谷の帝国ホテル前まで通じている上、東に折れれば東京駅から八重洲地下街にもつながっている。さらに日比谷から銀座4丁目交差点や東銀座駅までも到達できるので、天気の悪い日にここを歩けば都心におけるちょっとしたフィットネス・センターになるのである。地下街としての総延長は日本一と云う説もあって、様々な事業体が管理する地下通路は縦横に通じ、その距離は軽く10キロは越えて、変化に富んだ全天候型の都会の遊歩道と云えるだろう。
さて天気の悪い日は云うにおよばず、真夏の炎天の日などは結構この地下通路を利用する人も多い。また昼休み時間には運動不足の解消か医師の健康指導か、ワイシャツに背広のズボン姿、ウォーキングシューズで信号で止まる必要のない地下道を懸命に歩くサラリーマンの姿も多数見る事ができる。都心に勤める人達は大体同じ様な行動パターンになるのだろうか、私も時々ここをせっせと歩いていると、古い友人や取引先の人によく出会ったりするものである。
こうして商店街や駅を結ぶ通路を我が道として歩くのはなかなか楽しいが、地下とあってどうしても歩くルートがパターン化してしまいがちである。と思っていたら、最近東京駅丸の内中央口から行幸通り下を日比谷通りまで通じる新しい地下通路ができ、有楽町の交通会館から数寄屋橋のマリオンを経由し銀座方面に通じる新しいバイパスも発見して、知る人の少ない密かな回廊か?とちょっと嬉しい気持ちになったりしたのだった。東京に居る事による様々な高コストはわずらわしい反面、このようなインフラを利用し自分なりに都会の便利さを享受するのはちょっとした都市の生活の楽しみである。
大手町地区の地下通路.
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