マラニック田端運転所
単機EF65の奥にはE2系、E5系の新幹線車両が
ねんりんピック2014に東京都代表で出場した選手達と話していたら、彼らが月に500キロも700キロも走ると聞いて、自分の走行距離の少なさに驚いたのが先月初めの事だった。以後少しでも走る距離を増やそうと思い、走るたびにあと1キロ、あと5分余計に走るべしと毎回自分を鼓舞したところ、11月の月間走行距離は何とか250キロに達しそうである。それでもじりじりと体重が増え続ける悪循環から抜け出せず、これは年齢で細胞が不活性化しているのか、走る距離と体重の相関関係はまったくないという事実に今さらながら天を仰ぎたくなる。
そんな訳で、最近の週末は土日ともそれぞれ最低15キロ以上の距離を気合を入れて走るのだが、この週末の様に3連休となると、さすがに3日目には疲労がたまり「走るのはもういやだ~!」と体が訴えている。といってせっかくの休日に走らないと結局後悔するので、強迫観念の様に「やらねば」と思い直すたび、何だか檻の中の回転かごで運動させられているラットの心境になってくる。さすがにこれは拙いと感じて、疲れた休日にはどこか適当な目的地を決め、妻と二人でゆったりと街走りを楽しむ事にした。先日は我が家から往復で約20キロの清澄公園まで走り、紅葉に染まる池や築山を見て帰って来たが、今週は電気機関車を見に行こうと決め、行き先を往復15キロのJRの田端運転所にした。
しかし今更ながら感じるのは、東京というのは坂道の多いところだという事である。かつての江戸は今の日比谷あたりまで海水の入りこむ湿地帯だったと云われ、低地の干拓とともに神田川や石神井川などの谷あいと、本郷台地や小日向台地などの上に町が発展してきたから、坂が多いのは当然と云えば当然である。ただ自らの足で走っているランナー達は、クルマに乗っている時にはわからない僅かな起伏を乗り越えるので、古い河川の跡や分水嶺、切り通しなど昔の江戸の地勢をより敏感に体感できるといえよう。
昨日はこれら神田川や本郷台地などを走り抜けて40分、「昭和」の残る千駄木や谷中の街並みを愛でつつ、大昔は海辺だったであろう田端の崖線の下にあるJR東日本・貨物の田端運転所にたどり着いた。構内には入れないが目の前に留置するEF65などの電気機関車、ちょっと目をやれば新幹線車両センターや尾久車両センターの客車・電車群を見る事ができるので、ここは鉄道ファンには絶好の散策場所である。見れば自家用車で写真を撮りに来た男性や、鉄子さんのお母さんと乳母車に乗った子鉄クンなどもちらほら。こうして秋の日の下で一日、普段はあまり行かない目的地を決めて、ぶらぶらと都内めぐりのジョギングをするのも悪くないものだ。
昭和感漂う大観音通りの食料品店
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