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2014年10月 9日 (木)

ねんりんピック栃木2014に参加して(3)

マラソン競技の会場では、ねんりんピックに出場する選手専用のテントが設営され、各県の代表は立ち並ぶテントの下で競技の進行を待つ事になっていた。同じチームの仲間だけでなく他県のランナー達とも交流するのが大会の趣旨とあって、テントの中ではあちこちで競技者同士 「こんな用具を使っている」 「こんなサプリも良いよ」などと話に花が咲いている。それにしても周囲を見ると腹がへこんでいるばかりか腹筋がくっきり見えるランナーも多く、皆とても60歳以上の老人とは思えない体型である。私は特に腹は出ていないが彼らの様に”腹筋くっきり”でもなく、着替えをする他の選手の見事に割れたお腹を見ては、「ほえエエエエー」と思わずため息を漏らしたのである。


3キロ、5キロ、10キロと各レースのスタートラインに並んだねんりんピックの選手達は、雨にもかかわらず上半身はランニング一枚、下もランニングパンツのランナーが多く、まるで本物の陸上競技大会の様だ。最近はジョギングブームとあってファッショナブルな衣裳と華やか雰囲気が漂う大会が多い中、さすが全国から選抜されてきたシニアー選手達によるレースらしく、この会場はややストイックな雰囲気が漂っている。こんな雰囲気に一瞬気後れもするが、そこは経験だけは半世紀近く走ってきた我が身ゆえ 「なに、みな走ってみれば同じで大した事ないさ」 と平静を装って自らを鼓舞したのである。


さてレースも済んだテントでは、大会差し入れのお弁当に皆で舌鼓をうちながら、月にどのくらい走るのかが話題になっていた。それを聞くと 「私は月に500キロ」 とか 「いや700キロは走る」 「100キロのウルトラマラソンが好き」 など一流選手並みの距離を踏んでいる人が多い。仕事上では第一線を退いて時間の都合がつくランナーが多いのだろうが、それにも増して走る事にみな情熱を傾けている事がうかがえて驚愕した。彼らに較べると私は月に200キロか、多い月でもせいぜい250キロと ”努力なし” 派なのである。こんな練習でよく彼らと一緒に走る事ができるものだと、かえって小さな自負の念も起こる一方、もっと走ればまだ少しは記録が伸びるのかと、はかない希望も心の隅に芽生えてくる。


我が身を顧みれば、現在は定年再雇用で嘱託とはいえ、残業する日もあれば飲み会や接待の日もまだちょくちょくある日々だ。しばらくして会社をリタイアしたら毎日が日曜日となって、時間的には運動をもっとできるだろうが、そんなに練習したらきっと故障するか体を壊すのではないかと云う心配もある。もともとはトラックの800米や1500米競走が好きで陸上競技を始めたので、若い頃からあまり長い距離を踏むのは好きではないし、走るばかりでなく音楽などリタイア後はもっとやってみたい事も多い。でもまあ50才や60才になって走り始めた他のランナー達がこんなに情熱的に走れるなら、自分も会社を辞めたら月に300キロくらいは走ってみるか、と大いなる刺激を受けて栃木路から帰ってきたのであった。(完)

20141009

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ジョギング・マラソン」カテゴリの記事

コメント

入賞おめでとうございます!!
凄いです!!万歳\(^-^)/

院長先生

ありがとうございます。今度はみんなで祝杯をあげよう。

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