彼岸花とおはぎ
お彼岸である。東京の気温は25度以上あったが日陰に入ると風がさわやかで、ジョギングの距離も知らずに伸びていく。「暑さ、寒さも彼岸まで」とは昔の人はよく言ったものだ。この時期、通勤の途中に通る公園の築山には、赤い彼岸花が集落になって咲き誇り公園利用者の目をなごませてくれる。東京では皇居のお堀端のほか、あちこちでこのちょっと特異な赤い花の群生を見る事ができる。
白い彼岸花は東京ではあまり見ないが、きょう父の墓参りに行ったお寺近くの住宅の庭先に咲いていた。彼岸花の別名は曼珠沙華といい、広辞苑によるとこれはサンスクリット語で「天上に咲くという花の名。四華の一つで、見る者の心を柔軟にするという。」のだそうだ。四華とはめでたいしるしとして天から降りる4種の蓮華草(WEBLIO)との事で、正に秋のお彼岸の頃に咲く花にふさわしいネーミングである。
お彼岸といえば、もう一つ忘れられないのがおはぎ。もともと小豆の赤色には災難を除ける効果があると昔から云われており、江戸時代になってお彼岸の頃に採れたての新しい小豆をつぶし贅沢な甘い食べものとして味わい始めたと云う。春秋のお彼岸、ビールや甘いものを父の墓前に供え手を合わせていると、少し謙虚な気持ちになって心が落ち着く様な感じがする。
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