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2014年9月20日 (土)

スコットランドのセレナーデ

20140920
スコットランド・エディンバラ(フォースブリッジ)のウエステルダム号

世界中が注目して見守ったスコットランド独立の投票も反対派が多数で否決された。そのスコットランドに我々が行ったのは2010年夏、ホランド・アメリカラインのウエステルダム号(82500トン)で、”スコットランドのセレナーデ”(青字クリックして妻の乗船記リンク)と銘打たれた英国周遊クルーズに参加した時だった。このクルーズはオランダのロッテルダムを出て英領ガンジー島に寄港した後、アイルランド共和国ダブリン、北アイルランドのベルファスト、スコットランドのグリーノック、スカイ島、インバーネス(ネス湖)、エディンバラを訪れ最後にイングランドのニューカッスルを訪れる12泊のクルーズであった。


クルーズの途中で英国からアイルランド共和国のダブリンに寄港した際には、パスポートコントロールなど特別な手続きはなかったから、ここが英国と国が違う事はクルーズ船乗客には感じられなかった。同様に今回もしスコットランドが独立しても、単に観光旅行に訪れる我々には大した影響はなかった事だろう。ただユニオンジャックの旗から青い生地や白色のクロスが無くなれば気の抜けた感じがして寂しいし、なにより英国自身は安全保障や行政、エネルギー政策など国家運営に大きな見直しが必要となる事が必至であろう。そういう状況はEUの大きな混乱要因だから、大陸の反対側の日本人としては今回の結果はまずは目出度しというところだろうか。


それにしてもアイルランド問題を除けば、政治や行政的に安定していると思っていた英国の一画が、真剣に独立を目指したという今回のニュースにはちょっとびっくりした。ヨーロッパではウクライナのほかセルビアのコソボなどが変らず紛争の土地だし、ドイツのバイエルン、フランスはブルゴーニュ、スペインではバスクなどで民族独立運動が続けられている。いくらEUになっても民族や宗教が複雑に混在する欧州は、国家の成り立ちや構図が第一次大戦やベルサイユ体制の頃とあまり変らない事を改めて認識させられた。日本では沖縄のごく一部に独立を唱える人たちがいるらしいが、まずほとんどの日本人が同じ国民としてアイデンティティを保てるのは世界的に見れば幸せな事である。


さて今回のスコットランド独立の投票で、ウエステルダム号で訪れたスコットランド各地の美しい風景や、エディンバラの町並みが頻繁に日本のニュースに流されるにつけ、あのクルーズの様々な光景が脳裏に蘇った。美しい自然や落ち着いた街並み、ウイスキーの蒸留所やなまりの強い言葉、あちこちで見るキルトをはいたバグパイプの男性などなど、スコットランドでは伝統とともに人々が生きている事を肌で感じたのだった。もっとも念願かなって見る事ができたエディンバラのミリタリー・タトゥー ( バグパイプと世界の軍楽隊のパレード ) では、警戒の警官から 「 コンニチワ、オゲンキデスカ?」 と声をかけられて、何で日本語がそんなにうまいのかと聞いたところ 「 大阪で英語のセンセイをやってました 」との事で、地球は狭いなあとも思いつつクルーズ船に帰船したのだった。


当日録音したミリタリータトゥー(曲目:ブラック・ベアー~スコットランド・ザ・ブレーブ)の様子(mp3)

2010・エディンバラ・ミリタリータトゥー
20140920_3

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