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2014年8月 3日 (日)

飛鳥Ⅱ九州島めぐり・長崎花火クルーズ(4)長崎

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香焼工場から市内方面を望む(工場内は撮影禁止)

クルーズ6日目、キャビンで目を覚ますと飛鳥Ⅱは、既に長崎港の出島岸壁に係留作業中であった。ちょうど”ながさきみなとまつり”の真っ最中とあって、隣接する松ヶ枝客船ターミナルはぺーロン競漕の観客席が造られていて客船の着桟はできず、イベントが終わる5時ごろに本船は出島岸壁から松ヶ枝岸壁にシフトする予定となっている。長崎は昨年のゴールデンウイークに”コスタ・ビクトリア”で訪問したばかりだったが、今回は初代飛鳥や飛鳥Ⅱも造った三菱重工の長崎造船所本工場および香焼工場を訪れる半日ツアーがあるので上陸も楽しみである。最近はプリンセスクルーズなど外国の大型船が日本市場に進出しており、我々もしばしば外国船に乗るものの、船内の講演会のレベルや造船所見学などショアエクスカーションの充実という点では日本船に一日の長ありといえよう。


さて9時前に出島岸壁を出発した観光バスは、30分ほどで最初の見学地である三菱重工の香焼工場に到着し、そのまま工場の案内の方がバスに乗り込んで構内を廻る。仕事がら造船所はしばしば行った事があり、貨物船や大型のフェリーの建造なども間近で幾度も見たが、巨大なLNG船やドイツのアイーダクルーズに引き渡す12万トンのクルーズ船”アイーダプリマ”の建造行程を実地に見るのは興味深い。ただ、ここでちょっと残念だったのは、造船所内は撮影禁止とあちこちに注意書きがあるのもかかわらず、まったくお構いなしにパチパチと写真を撮りまくる一部のツアー客がいた事である。クルーズ船に乗る事ができる程の余裕と、モラルや規範は別の次元のものなのだろうか、飛鳥の船客も様々だ。案内の人は 「 場内は撮影禁止です。もし撮るなら個人的に家で楽しむだけにしてネットなどには絶対に流さないで下さい。以前、修学旅行の高校生が建造中の客船の映像をネットに流して大問題になった事があります」と苦肉の注意喚起である。


その後、香焼工場からそのままバスに乗って30分、飛鳥Ⅱが着岸している出島岸壁の対面にある長崎造船所の史料館を一時間ほど見学する。長崎造船所で建造された数々の商船や軍艦の資料のなかには、かつて新入社員時代に関わった貨物船に関するものもあって見学時間が足りない程であった。さてこうして興味深く半日ツアーを終えたが、ここ長崎では造船所の他に世界遺産候補の軍艦島ツアーも人気だったとの事である。通常、本船主催のツアーと云うと寺社仏閣や自然観察の観光が多い中、これからはさまざまな現役工場や産業の遺構見学を本格的に組み入れたたらどうであろうか。私もこれまで造船所の他に製鉄所、自動車工場、精錬所やセメント工場など様々な施設を見学する機会を得たが、とにかく百聞は一見にしかずで工場見学は多くの驚きと発見が詰まっている。


本船に戻ってほどなく次港・ブサン寄港の為に乗船客の出国対面審査が船内のクラブ2100で行われ、クリアランス手続きが終了したのが4時過ぎであった。この後は横浜帰港まで本船は外航船資格となるので、日本の酒税や消費税は免税となり、ここまで648円で売られていた船内のビールは400円で楽しめる。外国船では通常ショアーから船内に酒類の持ち込みが不可か、又は1本だけなどとごく限られるところ、あまり酒で稼ごうとしていないのも日本船の良いところである。日本船に乗ると国内各地に寄港の度ごとにコンビニやスーパーで安いビールや地元の酒を仕込んで船に持ち帰り、部屋の冷蔵庫で冷やしてよく飲んでいる我々も、ビールが安くなるならと長崎からは船内で購入する事にする。ただしその晩は”ながさきみなとまつり”の花火を船上の特等席から楽しみつつ、”飛鳥Ⅱ 縁日&盆踊り”と云う事でビールや缶チューハイが無料でふるまわれたから、すっかり気持ち良くなって出来上がってしまった長崎の夜であった。

船上の花火
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コメント

 私はこの日「軍艦島ツアー」に参加して、その帰り、三菱造船所で建造中の巨大な客船を目にしました。
 ガイドは日本の船と確か説明しましたので、一同「今度はあれに乗りましょう!」などと言っておりましたけど・・・
軍艦島もよかったけど、あの新造船もみたかった!
写真撮影の件、私もとても気になります。

桜の散歩道さま

ドイツのアイーダクルーズからは12万トンの同型船を2隻受注しましたが、設計変更などで三菱は大きな損を出し引渡しも遅れています。来年秋に完工後は、日本からドイツまでのクルーズも売り出されていて、ちょっと興味をそそられます。

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