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2014年6月15日 (日)

フェリーさんふらわあ・昼の瀬戸内感動クルーズ(完)

フェリー”さんふらわあ ごーるど”は「ダイヤモンドフェリー」の新造船として2007年に三菱重工下関造船所で竣工した1万1千トン・長さ165.5米・幅27米・速力23ノットの大型フェリーである。商船三井系のフェリー再編に伴い会社名は「フェリーさんふらわあ」になり、”さんふらわあ ごーるど”は通常は神戸六甲と大分を夜行で結んでいる。本船は瀬戸内の平水区域をもっぱら航行水域とするため、税金面で有利な様に車両甲板の開口部を広くとっているのがやや不恰好だが、それ以外は新しい大型フェリーが備えている設備をもった船だといえよう。特徴として専用テラス・バストイレ付きのデラックスルームが8室あるので、以前から私達もこれは利用したいものだと気になっていたのだが、定期便で使われる夜行の旅ではバルコニーを利用する時間があまりない。今回は奮発してデラックスルームを予約したのも、昼の瀬戸内感動クルーズなら、デラックスルームの設備をフルに活用するチャンス到来とみたからである。


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(ベランダは良かったが海まで距離が・・・・)
予想通り専用テラスはなかなかゆったりとしたスペースで、初夏の潮風をあびながら瀬戸内の景色を堪能するには絶好の場所であった。ただデラックスルームのキャビンが船の中央部にあって舷側からかなりセットバックしており、専用テラスの先から舷側まで距離があるため船の直下の海が見えなかった。クルーズ船などに乗っている間は、船が造りだす引き波が様々に変化するのを飽かず眺めつ、引き波から発生するシュワーというしぶきの音を聞いていると私は非日常を感じるので、今回はテラスの先から海を覗き込めないのはとても残念であった。新日本海フェリーの”すずらん”の様に、船側にベランダ付きの客室を配置しているフェリーもあるのだから、本船もそういう設計にならなかったものか。またせっかくのキャビンの手洗いシンクが、INAXやTOTOでなく見慣れぬ韓国製だったのは、造船コスト削減を象徴しているかの様でいささか白けた。
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(なぜ韓国製のシンク?)


この昼の瀬戸内感動クルーズの為に用意された食事はおいしく、クルーもきびきびとしてとても気持ち良かったが、もう一点、設備的には前方を見るサロンなどが配置できなかっただろうか。絶景の続く瀬戸内国立公園を行くなら前方を向いて景色を眺めるパブリックスペースがあれば尚一層クルーズ気分が盛り上がった事だろう。もっともこれらの私が気がついた点はこの昼のクルーズを前提にしており、通常営業のフェリー夜行便では何ら差し障りのない点なので注文する方が無理というものかもしれない。

さて前方の視界と云えば、今回の企画クルーズに乗船して感動した事から、素晴らしい観光資源を利用して小型の純客船を準備し、定期・定点クルーズがこの海域でできないものかとふと思いついた。瀬戸内海というと今やフェリーばかりの時代なのだが、社会の変化でゆっくりと旅を楽しみたいとする需要も増えてくるはずである。小豆島・塩飽諸島・しまなみ街道・鞆の浦や尾道港・音戸や宮島など、いずれの名所も由緒ありで、ここを小型豪華なクルーズ船で数泊ゆっくり旅が出来たら素晴らしい事だろう。かつて”さんふらわあ”の前身でもあった関西汽船が、くれない丸・むらさき丸など3000トンの客船で展開していた観光便の現代版をあらためて望みたい。
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