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2014年6月 9日 (月)

フェリーさんふらわあ・昼の瀬戸内感動クルーズ(3)

日本人なので国の始まり、国造り神話については一通りの関心があるのだが、肝心の高千穂峡はこれまで訪れるチャンスがなかった。南九州を支配した勢力が出雲の勢力を抑え、東方に進出してヤマト王権を造ったという定説に従って、飛鳥地方の古墳や遺跡はかつてよく訪ねた事があるし、出雲地方も何度か行った事があったが、肝心の高千穂峡を東京から訪れるには、どうにも交通の利便が良くないのである。そこに”さんふらわあごーるど”の昼の感動瀬戸内クルーズを利用しての、天岩戸神社・高千穂峡日帰りツアーが催行されるという事で、一も二もなく即決でこのツアー参加を決めたのだった。


大分港でホテルシップとなった”さんふらわあごーるど”を朝7時半に下船すると、フェリーターミナルにはこのツアー用の観光バスが待っていた。「天岩戸神社・高千穂峡・心尽くしの料理神仙&竹田温泉の旅」ツアー参加者は僅か13名だったが、嬉しい事に日野セレガの最新モデルの大型バスなので車内はゆったりである。運転手はベテランで実にスムースなハンドルさばき、おまけに地元のバスガイドがしゃべりがうまく、「いやー、プロとは言え、ガイドさん話が上手だねえ」と思わず途中下車の際に誉め言葉が口をついて出てしまう。ガイドの名調子に酔ううちに九州のナイアガラ「原尻の滝」を経て、昼前には山深い天岩戸神社にバスは到着した。岩戸神社からは天照大神が隠れたという洞窟が谷越しに僅かに望めるが(これはご神体ゆえ撮影禁止)、うっそうと繁る樹木のなかで特に杉の巨木が多いのが、この辺りがとりわけ神聖な神社の地として選ばれたゆえんであろうか。
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(九州のナイアガラ、原尻の滝)

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(天岩戸神社から500m程のところにある天安河原。天照大神が岩戸に隠れた際、困った八百万の神々が集まって相談したと言われる洞窟)


高千穂峡は阿蘇山の噴火で流れ出た火砕流が固まってできた柱状節理と、五ヶ瀬川の侵食による深い谷からなる渓谷で、その狭い谷に落ちる真名井の滝はたしかに幽玄である。ただ水面に多くの貸しボートが遊弋し、それが輻輳しているさまは田舎の遊園地の様な雰囲気でちょっと残念な気持ちがした。滝の真上の池でチョウザメが泳ぐのも???の気分だ。せっかく神話の上では日本人のルーツの地なのだから、もう少し深遠な演出があっても良いのではないだろうか。しかし大分から高千穂への往復には、瀧廉太郎の「荒城の月」で歌われた竹田の岡城跡もあり、我々関東人には普段あまり訪れる機会のない名所が多い。JR九州のクルーズトレイン”ななつ星”などでゆっくり廻ってみたいが、この列車はあまりに高額すぎてとても手が出ないから、せいぜい昼の瀬戸内感動クルーズに乗船して、また来たいものだと思った。

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(期待していた分少々興ざめの高千穂峡)

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