やる気があるのか国産車
我々の青春時代といえば”とにかくクルマ!”の時代だった。早く運転免許をとって金を稼ぎ、クルマを買って隣に可愛い彼女を載せて走りたいというのが若者の夢であった。という事で、私も20歳になる前に免許をとって、これまで乗り継いだクルマを数えると国産車ばかり8台となった。若い頃はクルマで随分あちこちドライブや旅行に行ったものだが、東京に住んでいると運転は必ずしも必要ではないし、ましてや夫婦2人して酒好きときているから、会食の日には運転できずに最近は車にあまり乗らないのが実情である。それでも50歳代前半に買った日産スカイラインが10年近くたったし、買い換えとなると年齢的に人生であと2台くらいが限界だろうから、せいぜい気持ちの良い自動車に乗りたいという思いで2年前にクルマの入れ替えをしたのだった。
どうせ趣味でガソリンを撒き散らしながら乗るなら、6気筒の上質なセダンかスポーツタイプのクルマが良い、という事でその当時パンフレットなどを取り寄せたところ、国産車と来たらとにかくワンボックスカーかハッチバック車、それでなければやたら偉そうな大きなクルマばかりで、どうしても買いたいクルマが見当たらない。で、この先あと生涯で2台という事ならば、ここらでちょっと冒険してみるのも良いかと思い、人気のドイツ車BMWに乗り換える事にした。ただクルマにあまり高い金を払うくらいなら、その分で旅行したりクルーズ船に乗ったりしたいものだと思う我が懐具合である。米国などに比べて法外に高いBMWの新車はあきらめて、今回は正規代理店の走行距離の少ない中古車を購入する事にしたのだった。考えてみれば、これまでアメリカに居た時にはビュイックやシボレーに乗ったが、それ以外で外車を所有するのは生まれて初めての経験である。
こうして2年前に買ったBMWは、燃費はそう良いとは言えないものの特に故障もないし、ツインターボ直列6気筒のFR車特有のエンジンフィールが体に気持ちよい。何にもまして驚いたのは、このBMWディーラーのその後の売り込み方である。よほど宣伝・広告費に金をかけているのか、毎週の様にフェアやら新車発表の郵便が届くのは、売ってしまった後はあまり熱心でない国産車のディーラーと大違いだ。今回、下取りに出した日産車のディーラーは、登録が切れると同時に連絡もなしのつぶてとなったのだが、ここで日産が「残念、次はまたニッサンに!」とばかりうんとサービスを展開すれば数年後はまたわからないのである。都内では自家用セダンというと国産車より外車が目につく昨今である。こういう外車の戦略と彼らのカブリオレやスポーツモデルを含むフルラインアップをみると、価格は少々高くとも外車にしようかという消費者心理が納得できたのである。スマホなどよりクルマに興味あるおじさん世代としては、人生で最後の一台は国産車に復帰したいと願っているのだから、ワンボックス・カーばかりでなく上質な自家用セダンを作って欲しいものだと国産車メーカーに注文したい。
フル・ラインアップのBMW
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お気持ち解ります。今の国産セダンは4発FFや4駆で、アメリカ用のデカイのばかり。しかもデカイくせにアメリカでドイツFR勢の1/2~2/3の価格で売るような、「目標は韓国車」といわんばかりのセダンなので、本当に本当に安っぽい。国産Bセグメントを単にデカクしただけの内装や走りのクズ車ばかりだと感じます。セダンなんかアメリカでは、韓国車やアメ車の方が評判がよかったりしますねw
で、ちょっと走りにこだわった国産6発FRセダンだと、もはやレクサスIS350FとマークX350G'sだけですね。後者はサーキット系大径ガチ脚でちょっと公道には馴染まないですし、IS350Fだと乗り出し650万円です。スカイラインも6発FRですがHV分で150kgも重くなり、またクラウンなみに大きくなり、昔の小気味よいハンドリングは全く無くなってしまいました。
ドイツ車の中古が妥当だと思いますよ。新車は価格が不当かな(笑)。
投稿: 同意します | 2014年9月15日 (月) 22時45分
「 同意します」さんコメントありがとうございます。
18歳になったと同時に免許をとり、クルマにあこがれた世代としては、今のワンボックス
カーばかりの風潮にがっかりしてしております。
スカイラインでは1980年代後半のR32型が最高でした。コンパクトな車体に高性能ストレート6、この種の国産車の再来を望んでおります。
それにしても、BMWの3L直6ツインターボ、燃費は良くないしスタートもダルですが、加速が気持ち良くて大満足です。
投稿: バルクキャリアー(ブログ主) | 2014年9月16日 (火) 21時13分