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2014年5月 2日 (金)

臨時列車“あけぼの”の旅(1)

長岡~青森間を牽引するEF81
2014

観光列車的な”北斗星”などを除き、最後の寝台特急(ブルートレイン)となっていたのが ”あけぼの”である。定期運用が終了する前のこの2月に乗るつもりだったが、乗車予定の数日前に降った大雪で列車が運休、乗り損ねた事は先にアップ(「あけぼの幻の乗車 2014年2月21日」)したとおりだ。ただ、ここであきらめては”テツ”の末席を占めるのも名がすたるというもので、このゴールデンウイークに運転される臨時の”あけぼの”に妻や会社の仲間たちとリベンジ乗車して弘前の桜を楽しんできた。といってもこの特急、他の列車の合間を申し訳ないようにゆっくり走る臨時のダイヤ設定で、上野から青森まで上越・信越・羽越・奥羽本線経由で772キロ余り、なんと14時間46分かかる鈍足列車である。


連休の谷間、仕事を終えて上野駅に駆けつけると、臨時”あけぼの”が尾久からおなじみ推進運転でホームに静々と入線してくる。ブルートレインではあるものの、ソロ寝台1両含みわずか6両のB寝台編成(+電源車)で、食堂車は無論のこと車内販売もないから、駅のコンビニでアルコールやつまみ、それに朝食まで買い込んで乗車しなければならない。24系(25形)の初期に製造されたウバ桜車両をかき集めたような編成は、外板の腐食も目立つし内装もいかにも”昭和”を感じさせるレトロな車両たちであった。乗客はと云えば「いかにも」と云うオタク風の男子一人旅が多く、駅につけばほとんどが撮影やら録音に夢中の様子。開放式寝台の一画を占めて酒を飲みながら盛り上がる我々は、やや部外者かの如く白い眼で睨まれたのである。


ただ老齢車といえども整備は素晴らしく、車内がきれいに清掃されているのは当然として、不快なタイヤ・フラットなども皆無である。ロングレールでない区間では客車列車おなじみの”ガタッ、ゴトン、ガタン”とジョイントを刻む音が軽快に響き、「ああ、夜行の客車列車に乗っているなあ」とノスタルジアを満喫できるのが嬉しい。上野から長岡までのEF64・1052号機に換わったEF81・137号機も35歳の老齢ながら運転宜しきを得て、停車・発車の衝撃もないので朝8時頃に秋田県に入る頃までぐっすり寝てしまった。飛行機や高速道路の旅と違って、在来線の旅は景色がゆっくりと田舎や山から町に、町から田舎へと流れ心地良い。こうしてゴトン、ゴトンとのんびり車窓の景色を楽しんでいると、旅が点から点でなく面と面で繋がっている様で、あっという間に桜が咲き誇る弘前に到着したのだった。

くたびれた24系客車
2014_2

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