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2014年3月10日 (月)

万世橋マーチエキュートN3331とセクション外停止位置

20140310

都電(市電)須田町近辺を探索した後は、”万世橋マーチエキュート”の見学である。万世橋駅跡といえば我々世代の脳裏に浮かぶのが交通博物館なのだが、この博物館は2006年に鉄道博物館として、さいたま市・大宮に越して行ってしまった(鉄道博物館)。そのあと旧万世橋駅を改装し、ホームや階段などの遺構と、モダンな雑貨店や飲食店などを一体化させたのが、”マーチエキュート”という耳慣れない新しい施設である。マチと駅をもじったのだろうか、もう少しセンスあるネーミングにならないのかと考えつつ、神田川に面したそのエキュート内部を探索する。前ブログにアップしたとおり館内には旧万世橋駅や旧須田町交差点のジオラマが展示されていて、この場所が明治末~大正初めは東京の一大交通ジャンクションだった事を教えてくれる。


さて万世橋駅は甲武鉄道のターミナルとして東京駅と同じく辰野金吾の設計で造られ、国有化後の1912年(明治45年)にこの地で開業したそうだ。ところが1919年(大正8年)に東京駅が開業したためターミナルとしての機能がなくなり、1923年(大正12年)には関東大震災で駅舎が焼失し、市電との乗り換えで賑わった須田町交差点も東に移動、その上ごく近辺に秋葉原駅が出来たために駅としての役割も大きく低下してしまった。1936年(昭和11年)には交通博物館(鉄道博物館)を併設したものの、駅の営業は戦争中の1943年(昭和18年)をもって終了した薄倖とも云える鉄道遺構なのである。


そのエキュートに残る当時の階段や、新装なるモダンなショップを一巡りして向かう先は、お目あての”N3331”という旧高架のホーム跡を利用したカフェである。3331とは何でも大相撲などでおなじみの”ちゃちゃちゃん、ちゃちゃちゃん、ちゃちゃちゃん、ちゃん”と打つ江戸手拍子からのネーミングだそうで、島式ホーム上に造られたガラス張りのカフェの両側を、オレンジ帯を巻いた中央線快速のE233系電車がジャランジャランとひっきりなしに通過していく。


夕方5時までは喫茶タイムでメニューも限定との事で、やむなく妻とビールとナッツをとりつつ中央線電車や近くを走る総武緩行線E231系電車の往来を眺めるうち、何やら食堂車に乗って酔っぱらっている様な心もちになってきた。中央線下り線のここから少し先には御茶ノ水駅の第一場内信号機があり、目の前には「セクション外停止位置表」が掲示されている。という事は、ラッシュ時に中央線の下り電車が駅構内進入で信号待ちする際には、カフェの目の前が運転台の停止位置になると云う図らずもまことに粋な設定になっているのである。

N3331の前にはセクション外停止位置票が・・・
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