大雨の第18回シニア健康スポーツフェスティバル
東京都体育協会が主催する第18回シニア健康スポーツフェスティバルTOKYOのマラソンの部に参加した。これは卓球やテニス、剣道、サッカーなど10種目の競技について、都内在住の59歳以上のシニアが参加できるスポーツイベントで、マラソンの部はこの週末に駒沢公園陸上競技場で、10キロ・5キロ・3キロの距離別にレースが行われたのである。このイベントの存在は、新聞折り込みの東京都の広報で知ったのだが、都民のみの大会という事で、市民ランナーがふつう試合の申し込みに利用するランナー向けの雑誌などには大会の記載がない。一体全体どんな雰囲気なのか、どんな人が出るのか皆目見当がつかず、知る人ぞ知るレースで市民ランナーの強豪や、かつての名ランナーなどが出るのか、はたまた運動会的な盛り上がりで、一生懸命走ると却って目立ってしまうのか、一抹の不安を抱いたまま競技場に向かった。
あいにくの土砂降り雨の中、多くのランナーが参加をとりやめた様だが、それだけに駒沢陸上競技場のスタートラインに並ぶ者は強そうな人が多く、皆それなりに走る経験を積んで来た真面目なランナーに見える。最近はマラソンブームという事で、どの大会も速いランナーからなんちゃってランナーまで多士歳々なのだが、この大会はシニアの部だけの開催、かつ大雨をものともせずスタートラインに並ぶのだから、いずれの参加者も一騎当千というわけだろう。大雨でウオームアップもできないまま、号砲一発トラックを飛び出すと、道路は水溜りだらけで足を取られ、雨粒は冷たく肌をうって一体全体自分が速く走っているのか遅いのかも良くわからない。それでも「59歳以上で上限なし」というくくりの中では若輩に入るので、一生懸命に走るうちに次第に順番が上がってゴールでは上位になり、運よく入賞記念のメダルを貰える事ができたのだった。
むかし本当に若かった頃にはいくら頑張っても縁遠かったメダルや賞状も、シニアの中では、まだ”若い”60才台前半のうちが入賞賞品をゲットするチャンスというもので、最近は人生の帳尻あわせとばかり、貰えるものはいくつでも頂いておこうとちょっとリベンジの気持ちである。他のスポーツに例えてみれば、学生時代ゴルフ部に在籍していたものの大した事がなかったプレーヤーが、歳をとって会社のコンペで優勝したら、ちょっと嬉し恥ずかしのこんな気持ちなのだろうか。継続は力なりという事か。ただ若い時は記録を伸ばすために練習したものだが、この年齢の練習は記録の落ち込みを先延ばしするだけだと言う点がちょっと残念ではある。それにしても多くの70才台、80才台男女が大雨をものともせず、頬を紅潮させて駒沢公園を激走しているのを見ると、俺もあの年まで走っていたいものだと元気をもらった気がしたのだった。
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