« 大雨の第18回シニア健康スポーツフェスティバル | トップページ | 女子レースの隆盛 »

2013年10月23日 (水)

婚外子相続の法改正は慎重に

婚外子にも結婚している夫婦に生まれた嫡出子と同じ相続を認めるべき、という最高裁の判断が下りたが、これに即して民法を改正する作業が自民党の中で遅れていると報道されている。党の内部では、この改訂で日本の結婚制度や家族制度が破壊しかねないため、慎重な対応を求める声が相次いでいるそうで、党の部会の結論が先送りされていると云う。保守を信望する私も、最高裁の決定には違和感を感じていたので、この問題は時間をかけ、充分に議論して欲しいと思っている。


たしかに人は生まれながらに差別されるべきではない、という理想論は判るものの、事はそう簡単ではないと最高裁判断には様々な疑問が湧いてくる。まず故人に財産がなく負債ばかりが残った際、(遺産相続を放棄しない場合には)婚外の子も同様に返済負担を負うと云うのだろうか。また葬儀や相続の手続きなど面倒な事はもとより、故人の看病など、長い間に家庭を営むため行った様々な労役、儀式やしきたりの負担は、普通は結婚している家族の負担で行われるのに、遺産だけは非嫡出子が平等に権利に預かれるのだろうか。


そもそも人は生まれながらにして希望の場所に出てくるわけではない。男でなくて女に生まれたかったとか、日本人ではなくアメリカ人だったら、金持ちの家に生まれていたら、はたまた長男は嫌だなどと思っても、人は自分の出自は所与のもの、運命として引き受けるのが人生ではないだろうか。非嫡出子という要因の他にも自らの出生、あるいは親の状況による不利益などは世の中のゴマンとあって、なぜこの問題だけが憲法違反として取り上げられるのだろうか実に不思議なものだ。結婚した家庭を中心とする結びつきや、現在の戸籍制度によって、日本の社会の安寧が保たれているという点が、最高裁の判断に反映されていないのは残念である。


婚外子の平等相続を支持する人たちは、欧米のほとんどの国で非嫡出子の相続について差別がないと主張するが、日本の美点である家庭を中心とした伝統的な結びつきは、欧米諸国が真似したくともできないもので、彼らは仕方なく法律によって現状を追従しているのではないのか。他の国の良い点は積極的に取り入れたら良いが、日本の近代社会の根幹をなす良い社会制度は、憲法違反などとして簡単に切り捨てるのでなく、例えば「非嫡出子も状況によって嫡出子の半額~同額の間で相応に決まる」という柔軟な法律に改正して欲しいものだ。かくゆう私も母方は非嫡出子の家系だったが、世の中そんなものよと(その後たまたま正妻になった)祖母は割り切っていた様である。

« 大雨の第18回シニア健康スポーツフェスティバル | トップページ | 女子レースの隆盛 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 大雨の第18回シニア健康スポーツフェスティバル | トップページ | 女子レースの隆盛 »

2019年6月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            
サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想
無料ブログはココログ