皇居ラン・9か条のルール
今までこのブログで幾度か取り上げた皇居ランの混雑に関して、地元・千代田区などからなる官民の委員会がこのほどマナー9か条を設定したと報じられている。交差点がなく走り易い皇居5キロコースを40年近く走っている我が身としては、一日1万人ものランナーが走る最近の皇居ラン隆盛ぶりに驚く一方、場所によっては追い越しにも苦労する混雑ぶりにしばしば困惑している日々とあってこのニュースは注目だ。今回つくられたマナーは、歩道は歩行者優先で狭い所は一列になるなど道をふさがない、周回は反時計周りの一方通行とし、タイムよりゆとりを持ち音楽を聴きながらの通行は控えるなどとされている。
一方、このコースで毎週の様に開かれる競技会やイベントについてはスタート・ゴールは桜田門広場のみ、スタートは1回百人までで間隔をあけるなどの新たな規制を導入するそうで、事故を防止し皆が楽しく走る為にはこれらのルール作りも大筋では止むを得ないところだろう。ただ今回設定したものは法令に基づかないマナーの類と云いつつも、音楽を聴きながら走るか否かなどは個人の趣味の領域に入るもので、これをルール化するのはいささか無理があるのではないか。また一度走り始めたら後戻りできぬという事は、5キロ走り切らなければならない訳で私としてはちょっと当惑してしまう。たとえば12キロ走のために2周して更に1キロ走り、最後に1キロ逆走してスタート地点に戻る事などはできなくなり、これからは10キロの上は15キロという練習距離にしなければならない。1キロ行ってすぐ戻る初心者などはどうするのだろうか?
以前から何回かアップしたとおり、私はこのコースはまず歩道の拡幅や整備を急ぐべきだと思っている。皇居周回の5キロは管理者が都や国など複雑に錯綜しているので省庁間の調整も大変だそうだが、一日1万人もが利用する歩道などは日本全国見てもそうあるものではない。特に宮城前から皇居東御苑に至るあたりは日本でも有数の観光スポットだから観光客も多いのでランナーと交錯しやすく、こんな箇所は歩道とランナー用走路を完全に分けた方が良いだろう。そのほか桜田門広場は夜間の照明が十分でなくトイレも日没以降閉まってしまうなど、整備が必要な箇所はまだまだ多いと感じている。世界からやってきた観光客に整然と区分けされた走路と歩道を示して日本の豊かさを感じてもらう為に、ルール作りと相まってハードの為に予算を振り分けて欲しいものだ。
写真は大手町にある皇居東御苑出入り口に差し掛かるコース
狭い歩道上で大勢のランナーと観光客が交錯する。
« おいしいチャーハンの作り方(3) | トップページ | 陸と海と空 その1 »
「ジョギング・マラソン」カテゴリの記事
- ねんりんピック予選用 アシックス・ターサー(2022.11.02)
- TOKYO LEGACY HALF(東京レガシーハーフマラソン)2022 DNS記(2022.10.17)
- 皇居・北の丸公園(2020.06.30)
- ジョギングを継続するには(2020.05.15)
- ジョギングにマスクがいるのか?(2020.05.03)
コメント