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2013年4月 2日 (火)

旧・長期信用銀行ビル

日比谷のオフィス街を歩いていると、T字型をした一風変わった形のビルが目につく。表通りに面した部分はガラス張りのケースになって人目を引く上に、ビル全体が閉鎖されているので、その辺り一画だけ人の気配がなくちょっと不気味な空間でもある。云わずと知れた旧日本長期信用銀行の本店で、同行が破綻した2000年前後には盛んにメディアに登場したから建物の姿を覚えている人も多いのではないだろうか。


この旧長銀ビルは1993年に完成したと云うからまだまだ新しい。不動産バブルの崩壊によって破綻した長銀のシンボル的な建物で、その奇抜な形ゆえ、同行が立ち行かなくなった原因の一つはこれにあるなどと揶揄された不運なビルでもある。長銀が無くなった後はその後継である新生銀行に使われていたが、新生銀行が2010年に退去した後は使う人もなく、都心の一画でここだけゴーストタウンの様になっていた。


昨年末に外資系不動産ファンドや東急不動産などがこのビルを購入し新しく立て替えると発表したが、このビルが取り壊されるとかつての長銀の存在も人々の記憶から消え去る様で一抹の寂しさ感じるのである。思えば旧長銀は、三光汽船やイ・アイ・イ・インタナショナルなど時代の寵児と云われた企業との取引も多く、往時はその営業が話題になったものである。長期信用銀行法による興銀や日債銀などと共にその役目を終えたのだろうが、政府系の輸銀や開銀も無くなった今、日比谷近辺を歩くリクルートスーツの学生達は、これら日本を支えた銀行がかつて存在した事さえ知らなくなるのだろうか。
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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

出来た当時は、バベルの塔ならぬバブルの塔と云われました。銀行が本社を作る時に、「霞が関に近づいてはいけない」というジンクスが正に当たりました。一見不安定な構造は、揺れに強うとされていましたが、風水上は良くないそうです。ともあれ、もう壊されるのですね。

MTさん

まだまだ使えるのに勿体ないですね。ビルに縁起があるなどと考えるのはアジア人だけでしょうか。

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