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2013年2月11日 (月)

中国に抗議をさせていただく

中国のフリゲート艦に自衛隊の護衛艦やヘリがレーダーでロックオンされた件で、小野寺防衛大臣が記者会見の最後に(中国に)「抗議をさせていただいた」と発言したのにはのけぞった。大臣は会見の最初で「申し入れた」と言っていたので、最後に『させていただく』と発言したのは単に会話の流れからだと理解はするが、それにしても世の中の言葉がなべて馬鹿丁寧化する風潮がどうも気になる。子供に食事を「やる」と言うところを「あげる」とするのは、もはや気にもしていられない時代で、最近はペットの犬にまで「ごはんをあげる」と言うそうでびっくりである。


仕事で最近の若者達のメールを見ていると、自分が使用する業者に「~をやっていただく」とメールしているので、「~をして下さい」と指示口調に直す様に言うのだが、彼らは「いただく」調がよほど心地よいのかすぐに元に戻ってしまう。何回言っても直らないから最近はこちらもあきらめて、「先の架電の件について」など「馬から落ちて落馬して」の類だけを指摘する様にしているものの、心の中ではへり下り過ぎた丁寧語の多さが気になってしょうがない。


そういえば英語もかつてテレックス時代には、相手の事を"YOUR GOOD COMPANY"などと書く必要なし、"YOUR COMPANY"と書きなさいと英国人に教わったし、"REMINDER"は強く相手の注意を促すもので、近頃よくある"GENTLE REMINDER"なんてほとんど見た事がなかったから、こちらもよほど丁寧化しているのだろうか。最近は相手に対して何か依頼するのに"ASK"という動詞がメールで飛び交っていて、これもテレックス時代には"REQUEST""REQUIRE"を使ってもっと直裁に要求していたから、私は"ASK"だとお願いする感が出てどうも居心地が悪い。言葉は変わるというからこちらがだんだん意固地になっているのだろうが、やたら「させていただく」スタイルのメールを見るとがっくりとくるのである。

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コメント

その通りですね。特に防衛は半分が気合で勝負です。この気迫がないと、甘く見られるし、国民も付いて来ないでしょう。けんかをするのに、・・・させて頂きます、なんていう馬鹿は居ませんよ。言葉の選び方は本当に大事ですね。

MTさん

『まじ』最近の丁寧語化は『半端ないっすよ』。
防衛大臣はそういう文脈で言ったでないにせよ、言葉は一人歩きするもので間違いなくやって欲しいものです。

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