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2013年1月12日 (土)

完璧の安全

副作用の強くない薬品もネット販売を禁止するのは法律違反との判決が出された。すでに企業の健康保険組合などでは、これら薬品を通信販売で安くあっせん提供する時代である。これまで既存の薬局の既得権と関連省庁の意向で薬のネット販売が禁止されていたのに違いなく、判決は妥当なものだと私は思う。そういえばかつて理容業界が1000円の床屋チェーンは髪の毛を洗う設備がないため、床屋として認めるなと関係官庁に訴えた事があって、これは棄却されたそうなのだが、既存の業界を守る為のこの様な規制がいかに多い事だろう。私も忙しい時など仕事や外出の合間に10分間で散髪できる1000円床屋に行く事があって、あれはあれですっきりして便利なものである。


法律や条例は国や自治体レベルで毎年作られるが、本来は時代に合わなくなったものや不要になったものも同じくらいの割合で改廃されなければならない筈だ。新しい法律が出来る事はよく報道される一方、改廃される法律はどのくらいあって、それは十分なのだろうか。行政でいえば人通りもほとんどない町の中に、新たな交通信号が設置されているのをよく見かけるのが、これらも予算をつけて次々に設置されているわけである。人口も減りクルマの台数も減る場所でも、信号機だけは今後も増えていくのだろうか。


そういえば昔は飛行機に乗るのに、セキュリティチェックなどなく簡単に搭乗口まで行けたし、見送りの人もゲートまで来て手を振って別れたものだった。一握りのテロリストの為に世界中のどれだけ多くの人が迷惑を蒙り、警備産業だけ栄える世の中になったかと思うとその時間とコストに腹立たしい。また日本の会社もかつては誰でも事務所に出入りできたものが、今ではどこでもゲートを通過するなり鍵を持たねば入れないのである。一体いつから日本の社会もそんなに性悪説にたって人を管理する様になったのだろう。ほんの一握りの悪や事件を恐れ、「完璧の安全」を求める社会の行きつく未来は、さぞかし法律と警備と規制で、がんじがらめの社会になっているのではないかと恐ろしくなる。

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