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2013年1月 7日 (月)

りそな・マルハビルの解体

正月だと云うのに相変わらず多くのランナーで賑わう皇居周回コース。いつも通り皇居前広場を走り過ぎ、新装なったパレスホテルに差し掛かる頃、視界を遮る景色にふと違和感を覚える。荒い息を継ぎながら目を凝らすと、いつも見慣れた目の前の高層ビルが無い、いや無いのでなく背の高さが大幅に低くなって地表近くにビルの上部だけがちんまりと佇んでいる。目に馴染んだ景色だけにその一角が切り取られ、そこだけぽっかりと青空が広がっていると、何だか間の抜けた様な奇妙な感覚が襲ってくる。


ここは大手町の一等地、かつてマルハや協和銀行が入っていた大洋漁業ビルは、その高さが近隣の三井物産ビルと同じくらいだったはずである。この地区のビルを建て直す事は聞いていたものの、隣の三菱東京UFJ(旧三和)銀行ビルの様に覆いをかぶせて上から解体するのだとばかり思っていたら、下から壊すこんな方法もあるのかとびっくりする。ビルの解体といえば周囲を立ち入り禁止にし、ダイナマイトで一挙に爆破するやり方を海外ニュースで見たりするが、密集した日本の都市ではそれは無理というもの。市街地で堅牢な建物を安全かつ静かに壊すのは、けっこう気を遣う大変な作業に違いない。


何でもこの解体法は一階の柱を切り取って多くのジャッキを設置し、その上の階の天井や壁を壊すとそこの柱を除きながらジャッキを一斉に伸ばすのだと云う。まるで「だるま落とし」の様な解体法で、日本のゼネコンが開発したものらしいが、多くのジャッキを同期させたり、工事中に地震に襲われても大丈夫な様にと仲々すごい技術だ。日本だけでなく世界中で既存のインフラのメンテナンスや解体が問題になっているこの頃、こんな日本の技術が海外でも大いに役立って欲しいものだ。

(写真)
奥が三井物産ビル、真ん中が上から解体する旧三和銀行ビル、手前が解体され上部が地表に残ったりそな・マルハビル。もともと3つのビルの高さは同じだった。
20130107

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