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2013年1月19日 (土)

雪と点字ブロック

雪も残る東京の町で、ここ数日視力の不自由な方から2度ほど道を聞かれた。一回目は会社の最寄の駅で白い杖をついて歩く若い女性で、どうやらいつもと違う改札口から駅に入ってしまい、駅の階段が思っていた方向と違っていたらしく、自分の行きたいホームにたどりつけずかなり焦っている様だった。手を取って目的地に向かう電車のドアの所まで連れて行こうかとも思ったが、相手は見知らぬ若い女性、オーバーの上から腕をつかんで誘導するのもはばかれる。彼女の30センチ前を歩いて「次右です」「左です」「次の一歩でエレベーターのステップ」「エレベーターおります」などと声をかけつつ、目的のホームまで連れて行ったのだが、声で状況を適宜教えるのはとても難しい事が判った。


次の日は路上でかなり高齢の目の不自由な方から道を聞かれた。彼はいつも近辺を歩いているそうだが何故かその日は道に迷ってしまったらしく、ある建物の前まで行けば後は自分で帰れるので、そこまでどう行ったら良いのかと質問される。「あ、あの建物の向こうを曲がるとそこですよ」と答えるも、その建物が彼には見えないのだろうから私の返事も間抜けである。これは言葉で説明するよりも自分で連れて行った方が良さそうだと思い、彼の腕を取って5分ほど一緒に歩いて案内した。その地点まで来て方角を示すと、その高齢の方も安心した様で丁寧なお礼をされ、一人で歩き出したのでこちらもホッと一安心したのであった。


それにしても滅多に目の不自由な人から町で声をかけられないのに、2日続けて同じような経験をした事はちょっとびっくりした。この2人とも普段は周辺の道を自分の力で歩いている様子なのに、急にいつもの判断を狂わせる事態が起こったのだとすると、どうやら寒波で融けずに残った雪が、点字ブロックや駅の入り口の目印を隠してしまったのではないかと考えられるのである。雪がやんで数日たっても日陰の歩道や要所の交差点にもカチカチに凍った雪が残り、我々もしばしば足元の状態が把握できないが、目の不自由な方たちは氷の下の点字ブロックなどを確認する事がいっそう難しい事だろう。ちょっと雪が降ると普段我々が想像できない箇所で町に障害ができるのかと思うと、より色々な人々のさまざまな視点で道の安全対策や融雪対策が必要なのではないかと改めて気づかされたのだった。

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コメント

心優しい人なのですね。それに心に余裕があります。人を助けるには勇気がいります。これからもその調子で頑張って下さい。

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