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2012年12月 4日 (火)

初期高齢者

最近、区役所から私宛に「 高齢者の方々へ 」などと書かれた手紙や案内が来て、正直「高齢者か」とちょっと複雑な気持ちになる。皇居一周を走れば多くの若者を抜きさるし、懸垂も7回くらいは朝飯前だからまだまだ大丈夫だと思っていたものの、先日はピザの耳をかじっていたら歯がポロっと欠けたので往生した。歯医者は「永久歯になって50年以上経ってますからねぇ、以前治療して神経を取った歯などは弱くなって欠ける事がありますねぇ」と良いカモが来たとばかりほくそ笑んでいる。「ちょっと良い歯を入れましょうか」と歯医者に言われると、気の弱い私は「保険で・・」とも言えず「またウン万円の支出か」と思って何ともいまいましい気分になる。


かと思うと冬の乾燥で手の皮膚が荒れてカサカサすると、妻が「 主婦と違って水仕事もしないのにどうしたの? 」とニヤニヤしながらハンドクリームを渡してくれる。肌荒れなどは今まで一度もした事がなかったから皮膚の新陳代謝が衰えたのかと気落ちすると共に、鏡に写った自分のあごの皺などを見て否応なく年齢を思い知らされる。みなこうして体のあちこちに小さな変化を覚えつつ、徐々に「高齢者」という境遇に馴染んでいくのだろうか。一方で孔子は『 六十にして耳順う 』と言っており、60歳を過ぎれば「 修養ますます進み、聞く所、理にかなえば何らの障害なく理解しうる 」(広辞苑)そうだが、凡人はその様な心境には一向にならないのである。


もっとも小さい頃から人と競争しながら勉強し、会社に入ったら生産性やら自己研鑽やらと効率を追求してきた生活も、そろそろ卒業が近いと思うと清々とするのも事実。思えば子供の頃は「 将来何になりたい?」と聞かれた時 「 猫!夏は一番涼しいところ、冬はコタツの中で一日気ままにできるから 」と答えたらしいが、リタイアしたら競争社会とは無縁になりそうで、子供の頃の夢に少し近づくわけだ。いわば永い間に飼い馴らされてしまった相対的評価の世界から卒業となり、『横並び』だとか『人並み』などという考えから自由になれる訳で嬉しい。その時は有り余る時間なのでイライラする事を意識的に少なくし、渋滞でも脇道に行く事はしないのではないか、ラーメン屋の行列にも悪態つかず並んでいるのか、などと変化する自分を今から想像したりするのである。高齢者もまたよき哉と思う初期高齢者である。(でも妻の買い物をイライラせず待てるかはやはり自信がない。)

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