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2012年12月26日 (水)

間違いだらけのクルマ選び 2013年版

で、今年も年末恒例「間違いだらけのクルマ選び」2013年版を買った。1976年に「間違いだらけ・・・・」が初めて出版されてから35年以上、一時休刊した時があったものの、私は1979年から毎年購読を欠かした事がないから、この本の発売と購読は年末恒例の「紅白歌合戦」の様なものである。今でこそ自動車に関しては色々な批評本があるが、この本が初めて出た1970年代と云えば自動車メーカーのチョウチン記事満載の本や雑誌がほとんど。そんな風潮の下、独自の視点で「だめなクルマはだめ」と明快に論評した「間違いだらけ・・・」は目からウロコ、新鮮な感動を与えてくれた訳で以後変わらず毎年購読する様になった。


そう言えば1980年代のハイ・ソ・カーブームだった頃、近いうちにミニバンのブームが来ると、この本で著者・徳大寺有恒氏は述べていたが、その予想は正にその通りになったと氏の慧眼に改めて敬服する。以後「間違いだらけ・・・」に惹かれるのは、クルマのスペック云々よりそのクルマが時代の流れのなかで社会とどう係わっているのかという社会批評が適格な事、加えて様々な車に対する論評を通じて徳大寺氏の自動車技術に関する文明論的考察がユニークだった処にあると思う。という事で「間違いだらけ・・・」は、クルマと社会の共存という視点から優れた文明論として私は読んできたのである。


「間違いだらけ・・・」のドイツ車びいき、なかんずく恒例VWゴルフベタ褒めは私は眉に唾つけて若干割り引いて読むのだが、それにしても視点の定まった批評には肯く事が多いのも事実である。私としては最近ニッサン・フーガやトヨタレクサス、BMW7シリーズなど町を歩けば戦車の様なやたらエラそうなクルマが多くて気持ち悪いし、ニッサンエルグランドやトヨタアルファードなどの巨大バンが、そこのけとばかり高速道路の追い越し車線を突っ走っているのを見ると何だかなあとウンザリする。クルマは、普通の人なら生涯で5台~7台くらい乗り継ぐ住宅に次いで高価な買い物でもある。国産・外車を問わず、町で人が「お、粋だね」と振り返る様な品の良いクルマに乗りたいものだ、なんて真剣に考えるのは最近ではジジイだけなのだろうか。
20121226

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