ラグビー大学選手権
暮れから年末・年始にかけての楽しみはラグビー大学選手権のテレビ観戦である。われわれ素人には見ていてもなかなか理解しづらいラグビーゆえ、テレビの解説で新しいルールや戦術を知ると何かちょっとスポーツ通で偉くなった様な気がして、ついつい画面を見るにも力が入る。大学選手権の2次予選は今年から関東対抗戦グループ(伝統校+帝京)、関東リーグ戦グループ(法政、日大など)、関西リーグなどの代表によるリーグ戦方式(従来はトーナメント)になるというので、さきの週末は熱戦を期待してケーブルテレビで中継される各試合を見ていた。
しかしこれらを見て、あらためて感じたのは関東対抗戦と関東リーグ戦、関西リーグ戦の力の差が従来より歴然とした事で一体どうしたものかと思う。各地区やグループ間の差を少しでも縮め、人気が下降気味のラグビーを盛り上げたいというのが大学選手権にリーグ戦方式に採り入れた協会の意図だろうが、結果をみると目論見とは反対になっている様に見える。なにしろこれまで3試合戦った関東対抗戦チームと関東リーグ戦チームの総得点は162対7、その関東リーグ戦と関西リーグ戦は2試合で91対5とそれぞれ一方的な試合になっているのである。
そういえば今年は大学選手権の常連である同志社がいないのが寂しいし、その一方で関東リーグ戦の雄である関東学院が2部に落ちたというから驚きだ。どんなに強くとも4年間で選手はすべて入れ替わってしまう上、特待生などで強化しても一般学生との遊離、建学の方針との乖離、理事会の変化などで体制がすぐ変わってしまうのが大学スポーツの恒であろう。今年の選手権に見られる大学ラグビーの現象は、少子化やラグビー人気の衰えで、優秀な高校生が一部の大学だけ片寄ってしまう事から起きたのだろうか。そういえば立教大学はかつて箱根駅伝に27回も出場しているし、芝浦工大が野球の東都リーグ1部優勝したなどと言う事もあったが、これらの偉業は早々に人々の記憶から薄れていくのだろうか。
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