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2012年11月 3日 (土)

シナ的英語

「おい、これはどうなっているんだ?」と会社で中国から来たメールを見ながらつい私は声を荒げる。中国人の相手からは"As we have been advised that・・・・"(我々が言われた様に・・・)とメッセージにあるが、これまでこちらから何かを言った覚えはなく彼らから一方的に要求があったのみで、あきらかに相手は事実を誤認している様である。すると中国に慣れた若い担当者は「あ、それは As we have advised(すでにご通知したように)と書くべき処を間違えたのでしょうね・・・」と毎度の事とばかり笑っている。これでは行為を行った主体と客体が逆で文章の意味をなさないが、読み手としては何とか相手の意図を汲み取ろうと努力するしかない。こんな事が日常茶飯事で、中国からは" We has done・・・・"だとか"He were taking・・・"などと噴飯ものの文章のメールもよく来る。


かと思うと"cuz"(becauseの事らしい)やらtt(that)など、これまで欧米の人達からのメッセージにはなかった変な略語を中国人が頻繁に使うので面食らう事もよくある。最近の業界誌に大手鉄鋼メーカーの原料担当者の「少し前までは、鉄鋼原料の購入や配船は極めてプロフェッショナルな人たちの集まりによって行われていたが、ここ10年の中国素人集団の乱入で業界は混乱を来たしている」という趣旨のコメントが出ていたが、中国人の存在感が船の世界でも増すにつれ、以前には考えられなかった事故やクレームが多発しているのである。これまでも欧米人が相手の場合にタフな交渉や事件が様々あったが、相手がどう出てくるのか、どういう風に商習慣や法律を解釈するかはほぼ想定の中だった。しかし最近の中国の市場参入で、「こんな事は今まで考えられなかった」という案件にしばしば出会い戸惑ってしまう。


英語に関して言えば、私は学生時代は語学劣等生だったから、会社に入ってからはとても苦労したほうである。なんとか先輩たちに追いつこうと思い、英国人か米国人、それもネイティブ白人、欧州人なら語学の達者なオランダ人などから来た文章の中で、使えそうな言い回しを抜粋した文例集を自分で作成して、今でも少しずつ改訂・増補している。海外から来たややこしいトラブルやクレームは、大体この文例集をあれこれつなぎ合わせ、事案にあわせて作文すれば、何となくそれらしい返事になる。聞いたり喋ったりするのは今さら上達しなくとも、少なくとも活字になったものは海外の相手に馬鹿にされたくないという気概である。そんな経験からすると中国人のこの無手勝流の英語を見るたびに、自分たちが劣等感を持ちながらも努力してきた事は何だったのだろうか、などと言う複雑な気持ちに襲われるのである。

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コメント

色んな意味で中国人との仕事ってやりにくそうですね。
加えて日本人は文法が完ぺきですものね。帰国子女の私は英語は得意ですが、海外在住経験0の主人の方が文章をきれいに組み立てます。

いいね!Yさん

中国人が入ってきて事故・事件の確率が以前と比べて格段に上がった事は間違いありません。かつて日本人が各種マーケットに進出した時、世界標準に合わせようと必死に努力(語学も同様)しましたが、彼らは世界標準に合わせようとはそんなに思っていない様ですね。やはり世界の中心は自分だという中華思想の影響でしょうか。

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