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2012年11月 5日 (月)

25年前の雑誌プレジデント

ふとした所から25年前の月間雑誌「プレジデント」が出てきた。1987年12月号とあるから昭和62年の年末発刊である。昭和62年と言えば昭和も末期で、”特集=『昭和』を考える”という企画が本文巻頭にあって、当時は昭和を振り返る読み物があちこちから出されていた時代だった事を思い出す。「プレジデント」は現在でも隔月に発売されている様だが、この頃のものは「ビジネス時代の総合誌」と表紙に銘打たれている通り448頁の堂々たる内容、時あたかも1989年末の東証最高値に向けて日本がバブル景気を登り詰めていた頃で、その頃の世相を反映した豪華重厚な雑誌づくりである。


当時は一体どんなであったろうかと、パラパラと頁をめくるとこれが面白くてやめられなくなる。特集「昭和を考える」の城山三郎と興銀の中山素平の2人の対談も凄いが、長銀の竹内宏と新進の東大助教授・枡添要一も別に対談を組んでいて、何と昭和回顧だけで5組もの大物有名人の対談企画が展開する。中でも会田雄次と児島襄の保守派論客による大戦に至る「日本の甘さ」の話は、今の尖閣問題にも当てはまる示唆に富んだ内容で、一雑誌でよくこの様な論陣を張れたものだとバブリーな時代背景をあらためて認識する。(そういえば興銀も長銀も今はないが、当時39歳の枡添先生はその頃から髪の毛が後退していて思わず笑える)


森本忠夫による「山本五十六」論は乾坤の大作だし、「日本経済は130円の為替まで耐えられる」等と云うコラムを今の視点で見ると、ちょっと時代の検証をしている気持ちにもなってくる。広告の頁をめくればタバコを堂々と吸っている人物が大写しだし、新車の広告写真は、当時の”ハイ・ソ・カー”ブームを思い起こさせてくれて懐かしい。それにしても、あの頃の低く長く伸びやかなデザインのクルマの方が、今のやたら大きくもさっとしたクルマより格好良いなあ、などと思わず一人でつぶやいてしまうのだった。きわめつけは ”ラップトップ『ワープロ』がビジネスの流れを一変させる”という記事で、ITだけはこの4半世紀で当時の予想を遥かに超えてしまったと、アナログ人間の私は懐旧の念を深くするのだった。
20121105


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コメント

プレジデント…手に取ったこともない…ダイヤモンドと似てますか?

いいね!Yさん

そう、ダイヤモンドと似ていると思います。今日本屋で最新のプレジデントを
見たら250頁くらいでした。やはりあの頃はバブルの時代だったのですね。

そうそう、このころのプレジデントは良かったですね。「男の鍛え方」なんて特集もありました。惚れ惚れする時代でした。

MTさん

景気の良い頃、やはり広告が多いためにゆとりがあったのでしょう。財テクの記事や企画もありますが、財テクをしない企業の財務・経理は業務怠慢、罪であるという風潮でしたね。

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