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2012年10月 9日 (火)

100兆円の高齢者消費パワー

スポーツカーやクルーズなど高価な買い物が高齢者に人気である、という新聞記事がちらほら出るようになった。メディアと云うのは景気が良い事を書くより、困窮している人たちを殊更に取り上げて世の中を悲観的に描く事が好きなのだが、あまりいつも心配を煽るのも拙いとたまには思うのか、高齢者の消費が好調な事をおずおずと掲載するこの頃である。という風潮の中で雑誌「投資経済」の11月号に生保系研究所のエコノミスト・熊野英生氏が執筆した「100兆円の高齢者消費のインパクト」という特集があって、これがなかなか良く纏まっていて面白かった。


それによるといまどきの60歳以上の高齢者は、老齢者人口が増加するよりも遥かに高い割合で消費を増加させていると云う。消費の対象となるのはサプリメントなどの健康保持用の摂取品や持ち家などのリフォーム代、それに体に良いとされる魚や生鮮食品の他、ゴルフや園芸、国内・海外への旅行などへ出費するそうだ。反対に高齢者の消費が低調なのは、携帯電話代やヘアリンス、ビデオデッキなどで、それを見ると「それはそうだろう」と納得する製品が多い。私の事を考えてみれば、携帯電話などは食事が要るかを家にメールをする位しか使わぬからスマホとかネット接続とかは不要であるし、リンスに至ってはこの40年くらい使った事もない。ビデオデッキもいまだにどうやって録画するのか判らず、その度に妻を呼んで顰蹙を買うくらいだからその機能の90%は使っていないのと同じである。


これら高齢者の消費の原資は公的年金のほかに個人の金融資産で、衆知の様に日本に1500兆円あると云われる金融資産のかなりの部分が高齢者の預金だそうだ。なかんずく70歳以上の単身高齢女性(いわゆる寡婦)の貯蓄残高が割合として多いそうで、彼女らの金融資産は消費の10倍もあってこのお金を消費や投資にいかに導くのかが、経済の活性化に大いに結びついているとこの特集は述べている。さて、この様な現象に加えて昨年の震災や津波を経験して、いつ何がおこるのか判らない、楽しめる時に楽しもうと云う高齢の人達が増えた為に、高額商品の消費が活発になっているのではないかと私は思うが、メーカーやサービス業者もどんどん高齢者むけに魅力的な商品を提供してほしいものである。ちなみに私なら学生時代にどうしても欲しかったスカイラインGT「ハコスカ」の復刻版とか、IVYの「バンジャケット」の復刻版などがあったら是非とも買ってみたいと思うのである。

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コメント

以前、主人の実家で新しくお仏壇を購入したのですが、その金額を聞いて腰を抜かしたのを思い出しました。
スマホに買い替えるかどうか悩んでる私はまだ若いんだなぁ!

いいね!Yさん

コメントありがとうございます。携帯を買い換えようと思うと、スマホしかないのが現状ですね。で、わたし困ってます。

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