秋の週末の恒例行事
秋晴れの週末になりそうである。毎回の事ながらこんな日は、学生スポーツの観戦に行くのが良い。プロのスポーツと違って大体どこでも好きな観客席にゆったり座れるし、なにより入場券が安い。コーヒーでも飲みながら日がな一日、若者たちの競技を眺めていると、すっかり心も軽くなって体がリフレッシュする事に気づくのである。アマスポーツ観戦は、言うなればおやじには格好のキル・タイムだといえよう。明日は箱根駅伝の予選会もあるが、やはり出かけるのは近くの神宮球場で行われる六大学野球と毎年恒例のパターンである。
2012年秋の東京六大学リーグ戦も終盤の第6週を終えて法早慶明の4校が勝ち点3で並ぶ大混戦となった。開幕から6連勝で飛び出した法政に対し早稲田が土をつけ、早稲田に明治が勝ち、慶応が明治に勝ち点を上げるという巴戦で、いよいよ今週末の法明戦が大きな意味を持つ。ここで法政が連勝すると文句なしの優勝、法政が2勝1敗かつ最終週の早慶戦で早稲田が連勝すれば早法優勝決定戦。明治が法明戦で連勝した場合で早慶戦で早稲田が2勝1敗となった時に早明決勝戦。母校慶応は法明戦で明治が連勝し早慶戦で連勝、あるいは法明戦で明治が2勝1敗なら早慶戦で勝ち点を挙げれば優勝と、パズルのような「優勝の行方」を考えながら応援するのも楽しいものだ。
秋のリーグ戦といえばここまで見慣れた4年生の活躍を見る最後のシーズンで、野手では1年から注目を浴びた早稲田の杉山や法政の多木など最上級生のプレーに期待したいし、投手では一皮むけた法政の三嶋や慶応の福谷などの有終が楽しみである。反対に勝敗の行方が決まった試合にこれまで出番がなかった4年生の控え選手が出たりすると、彼らの感慨は如何ばかりかとその慶びを共有したくなり、プロや社会人野球にすすまぬ選手の雄姿を目に焼き付けようと意識して観戦するのも秋のリーグ戦ならではである。明日は母校の出場はないものの「白雲なびく駿河台」とか「蛍あつめん門の外掘り」などと耳に馴染んだ各校の校歌をスタンドで口ずさむんでいると、秋の空の下で自然に涙腺がもろくなって困るのである。
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秋晴れの週末は競技場でスポーツ観戦、とは爽やかですね!つくづく体育会系!
投稿: いいね! Y | 2012年10月19日 (金) 23時34分
いいね!Yさん
週末の観戦。究極のワン・パターン、これひきゃない!あれこれしかない、だっけ?わからなくなってきた。
投稿: バルクキャリアー | 2012年10月19日 (金) 23時48分