山縣亮太君準決勝進出
ロンドンオリンピック陸上100米予選6組で、競走部の後輩・山縣亮太選手が10秒07の自己新記録で見事2着になって準決勝進出した。前の組で走った日本の第一人者・江里口や400米の金丸が良いところなく敗れてしまったので、やはり現在の日本短距離陣の実力では予選突破は難しいかと思っていたところ、20歳の若者が見事予選を突破してくれた。テレビで見る山縣のスタートは順調で滑らかな加速、リラックスした走りで後半もばたつかず纏まった走り方をした様に感じた。実は最近は後輩の試合を見に競技場に行っても名簿に名前をちょこっと書いて、中長距離のレースを中心に見るだけで帰ってしまい、彼が100米やリレーで走るのを見たのは今回が初めてで偉そうな事はいえないが、本人や家族はもちろん彼を指導してきた監督やスタッフもさぞかし喜んでいることだろう。
準決勝を突破するなぞは至難であろうが、失うものは何もない。予選を突破したという事でリラックスして、世界の強豪と走れる事を糧として日本人初の100米9秒台を目指して欲しいものである。彼に続いて800米の横田君も是非良いレースをして欲しいが、この種目は世界との距離が大きいのも事実で、まずは自己の持つ日本記録突破を狙って欲しいなどと段々オリンピックの応援にも力が入る。それにしてもオリンピックでこれまであまり知らなかった競技に日本人が出るというので熱心に見る様になると、なるほどこれはこういうものかと知る事が多い。例えば重量挙げの試技順番は陸上のハイジャンプと似ている事も三宅選手を応援するうちに初めて知ったし、柔道で「技のかけ逃げです」などとアナウンサーが叫ぶのを聞くと柔道も昔と随分変わったものだと感じたりする。
そういえば男子サッカーが44年ぶりメキシコオリンピック以来のベスト4になったが、メキシコオリンピック時の高校の担任は、強豪・東京教育大(現筑波大)の元サッカー選手で当時も国体の県代表だった。オリンピック期間はとにかく授業そっちのけで「こんな事はもう当分おきないから、日本の快挙を良く憶えておけよ」と興奮して喜んでおられたが、日本のサッカーがこんなに隆盛になるとは当時誰が想像したであろうか。44年前の3位決定戦では地元メキシコを破って日本が銅メダルを獲得し、あわせてフェアプレイ賞を貰ったと記憶しており、今回も「さすが日本は違う」と世界から言われるようなすがすがしいプレイと応援をロンドンで見せて欲しいものである。
« 明治神宮プール | トップページ | あたり前田のクラッカー »
「スポーツ」カテゴリの記事
- 時代の証言者 こころで走る 瀬古利彦氏(2024.09.05)
- 袖ふり合うも多生の縁(2024.08.22)
- 第95回都市対抗野球大会 伏木海陸運送 vs 三菱重工East(2024.07.26)
- 豊田兼君 パリオリンピックへ(第108回 日本陸上競技選手権大会)(2024.07.01)
- 第103回関東学生陸上競技選手権大会(陸上 関東インカレ)(2024.05.13)
コメント