原発反対官邸前デモを見たか?
私の勤務するビルは霞ヶ関に程近い。ときどき国会前を歩いて帰宅する事もある。ほとんどの休日は国会や官邸と目と鼻の先の皇居でジョギングしているのに、反原発で埋め尽くされているはずのデモの参加者などは、これまで見た事はない。報道によると4万人もの人が集まっているというから、最寄の地下鉄・霞ヶ関駅や溜池山王駅はデモ前後に参加者で溢れかえっているはずだと思うのに、これは一体どういう事なのだろうか?東京マラソンは3万5千人のランナーが出場するが、これだけのランナーが集まるとスタート地点の新宿の高層ビル街はランナー一色になるのに・・・・。
ドーム球場や神宮球場で3万人の人が集まると、その前後に最寄の駅は大混雑する。ドーム球場で試合が終われば、JR水道橋駅はもとより地下鉄・水道橋駅や後楽園駅も立錐の余地がないくらいになる。秩父宮ラグビー場でビッグゲームが行われ、1万5千人の観客が帰宅し始めると、地下鉄・外苑前や青山一丁目までイチョウ並木や青山通りが大混雑するものだが、原発反対デモが行われたと云う7月13日の夕方も、帰宅時にデモ参加者で虎ノ門の駅がいっぱいだったなど云う事は感じなかったのである。一体4万人とされる参加者はどこから集まりどこに消えるのだろう。
広い新宿西口の高層ビル街があんなにランナーで埋まるのに、それ以上の人が集まったとされる原発反対デモで、どうして霞ヶ関近辺にいるのに何もうねりが感じられないのだろうか。デモ行進をする事は憲法で認められた行動で、主義主張を表現する事はまことに結構だが、こうなると参加者の数については、あまりに水増しされた出鱈目な数字を使っているのではないかと疑問をいだく。プロ野球でさえ最近は正確な入場者数を発表するのに、主催者の発表した数字をそのまま使い「反原発のうねり」などと報道するメディアも、はじめからある意図をもった報道をしているのだろうとその姿勢に首をかしげるのである。
« エアコンをつけつつ考える事 | トップページ | 渋滞の理由 »
「経済・政治・国際」カテゴリの記事
- 兵庫県知事選と新聞・テレビのオワコン化(2024.11.20)
- 祝・トランプ勝利、試される日本、オワコンのメディア (2024.11.07)
- 衆議院議員選挙 自民党惨敗(2024.10.27)
- まずトランプになった 来年は日本の覚悟も試される(2024.07.22)
- 靖国参拝で自衛隊幹部が処分されたことに異論を唱える(2024.01.28)
コメント