山縣亮太ロンドンオリンピック出場
大学競走部の後輩、山縣亮太選手が今日の陸連理事会で、ロンドンオリンピック陸上男子短距離の代表に選出された。山形は今年に入って絶好調、100米の第一人者である江里口選手に後塵を浴びせて来たが、好事魔多し、春のグランプリ・シリーズで足を痛め、ようやく代表選考の日本選手権に間に合わせてきた。彼は高校時代から注目された選手だったから、入学の際も「なぜもっと体育専門の学校へ行かないのか」と関係者から声が挙がったというし、入学後も授業優先の生活に「他の大学ではありえない」と云われてきたから、先輩としては「ほれ見ろ、やっぱり我が大学に入って良かっただろう」と思わず喝采を送りたい。
最近は母校にも優秀な競技者が入学する様になり、今年の日本陸上競技選手権には各種目に9人も出場して、この週末に大阪・長居競技場から配信されるネットの速報やらNHKの中継録画を、一喜一憂しながら眺めていた。山形君のほかにもOBで男子800米の横田君が日本代表に選ばれたから、この夏のロンドンオリンピックはちょっと楽しみになってきた処で、運動部の先輩というのは、何がなくても後輩や現役選手が活躍するのが嬉しいものだ。その点で云えば私が現役時代に、納会やら何やらで大OB諸兄が出てきて「俺達の頃はアジア大会だ、オリンピックだ、と報道されたのに君達は何だ!情けない」と叱咤された時は「フン!」と鼻白む思いだったのだが、今や彼らOBの年齢を超える年になってみると、あの先輩達も辛口の批評の中に密かに応援してくれたかとその心境が共感できるのである。
後輩でオリンピックにすすんだ者は、シドニーで競歩に出場した小池君以来12年ぶりだし、短距離では東京オリンピックの室選手以来であろうから、今日の代表発表で現役やOB会は大いに盛り上げる事であろう。ただし、これでまたロンドン遠征支援の為にあらたな寄付依頼が来るのかと嬉し痛しの今日である。大した寄付をするわけではないが「金は出すが口は出さない」と云う『正しいOBのあり方』を実践しつつ、影から彼らのオリンピックの活躍を祈る事にしよう。
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