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2012年6月28日 (木)

やっと増税法案が通る

やっと増税法案が通って一安心である。政権を執って3年近くなるのに、いまだ「増税の前にやる事がある」などと虚言を繰り返し、選挙の票ばかりを気にする小沢などの『政治屋』はさっさと党を割って出て行ったら良い。そもそも民主党は、先の選挙で予算の組み替えや無駄の見直しで10数兆円はひねり出せると言っていたのが、カットできた予算はたかだか数千億円。あらゆるマニフェストが果たせない中、増税だけは「国民と約束していない」と詭弁を弄するのは選挙屋・ポピュリストの真骨頂というべきだ。


今回のEU騒ぎでユーロを回避した資金が、日本の国債を買っていると報じられている。海外の投機家に買い込まれた日本の国債がひとたび信任を失えば、暴落からハイパーインフレ、超円安に直結する事を消費増税に反対する「政治屋」はどう考えているのだろうか。市民活動家あがりの前総理が無責任にも原発を止めてしまったので、化石燃料の輸入急増でわが国の貿易収支も急激に悪化している。いくら国債は国内で消化されているから安心などと言われても、前提となる足下がぐらぐらなのに、それに対処できぬ政治にほとほと愛想がつきていたが、ここで野田首相が初心を貫徹した事は立派だったと初めて民主党政権を誉めたい。票読みばかりの「政治屋」は町内会にでも引き下がって、「政治家」は国家の大局、次世代の事を考えて欲しいものである。


増税の道筋が見えた事で、国債や円に対する信任も少しは厚くなるのだろうが、それでもわが国の財政が健全になるには程遠いと云う。肥大した社会福祉を切り詰めるとともに自己責任をもう少し徹底し、、社会の枠組み、例えば事業に失敗しても何回でも、何歳でもチャレンジできる様にする仕組み、健全な家族主義(ネポティズム)を再び取り入れる社会のあり方などが検討されて良いのではないか。何より経済成長なきところに財政の安定はないのだから、一刻も早くTPPに参加してアジア太平洋地域の富を取り込み、日本経済の競争力を上げる事こそ国民の幸せであろう。

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